夏、恋が始まる季節。【黒】 (ページ9)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:41,901 hit

9 ページ9

それからというもの………。
私は隣の席という最大の武器を活かして目黒くんと仲良くなろうとしていた。

その結果…。
前よりも全然仲良くなって普段のおしゃべりとかよくするようになった。

「め〜め〜、暑い〜！！」

目「しょうがないだろ、夏なんだから。」

「めめは冷たい〜！！」

呼び方も変わったし、こういうだる絡みもできるようになった。
でも本当暑い。
だから冷たいお水飲もうとしたの。
こぼしたけど。

「あっ。」

水が胸元にかかる。
しかもまぁまぁな量で。

目「おまっ、なにしてんだよ。」

「えへっ、こぼしちゃった。………でも冷たくて気持ちいぃ、、。」

ひんやりとした水が私の体(胸)を冷やす。
こもった熱が蒸発していくようで気持ちがいい。

目「っ///馬鹿。」

めめなんて言った？
小さすぎて聞き取れなかった。

そしたら…おもむろに鞄からタオルを取り出して私の胸元にかけた。いや、投げた…かな？
　ﾊﾟｻｯ

目「今、夏だからすぐ乾くだろうけどそれかけといて。」

「…？分かった、、。」

目「はぁ…もうちょっと危機感持てよ。お前も女の子なんだから。」

危機感？
なにそれ、後で美咲先輩に聞いてみよ。

「ん〜あんまり分かんないんけど、ありがと！」

目「はぁ…。」