夏、恋が始まる季節。【黒】 (ページ8)

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そして、部活が終わる時間に……

「美咲先輩と佐久間くんって一緒に帰るんですか？」

先輩「いやいや…！約束もしてないし。」

先輩に佐久間くんと一緒に帰るのか聞いたら、この返答…。
ちょっとしか佐久間くんの事、知らないけど先輩のお願い断るような人じゃないと思う。
それに！

「じゃあ、約束すればいいじゃないですか！」

私は先輩の手を取り、佐久間くんの方へと走る。
先輩の慌ててる声が聞こえるけどそんなの無視！

「佐久間くん！」

佐「お！どしたの〜二人共、俺にお願いとか？」

「う〜ん、そんな感じです！ほら先輩…」

腰を押して先輩を前に出す。

先輩「えっと…今日、一緒に帰ってくれない？駄目？///」

かんわっいい〜！
本当にめっちゃ可愛い！
ちょっと照れてる感じとか自然な上目遣いとか。

佐「っ、いいよ。///」

ほら佐久間くんもやられてる！
じゃあ、私は失礼しましょう！
…あれ？
目黒くん、苦しそう？
美咲先輩と佐久間くんを見て…どうしたの？
私、聞いてもいい？

「目黒くん、どうしたの？」

目「川崎さん…なんでもないよ。」

絶対、なんでもないはずないのに私は聞く術をまだ持っていない。
よし、じゃあ…目黒くんとなんでも話せるくらい仲良くなろ！！
そしたら……悩みを話してくれますか？