夏、恋が始まる季節。【黒】 (ページ39)

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〜放課後〜

部活が終わって、門の近くでめめを待つ。
ドキドキと胸がなり落ち着かない。
二人で話せる時間は今しかなかった。
そのせいで今日一日ずっと緊張する事になったけど、逆に心の準備もできた。
私は今日、めめにもう一度好きだと伝える。

「あ、めめ！部活お疲れ様〜！」

目「うん、川崎もお疲れ。」

「……あのね、めめに伝えたい事があるの。返事はいらない、聞いてくれるだけでいいから。」

目「うん、分かった。」

「私はめめの事が好きです。」

意外とすんなりと言えた。

「この前は、怒ったように言っちゃって……迷惑かけて……本当ごめん。その時は忘れてほしかったし、友達として側にいれればよかった。めめもそれを汲んで接してくれたよね。なのにごめんね。もうそれじゃ駄目なの。たった数日しか経ってないけど、どんどん好きになっちゃって友達としていれない。…けどめめは美咲先輩の事が好きだもんね。だからもうやめよう？自分勝手で本当ごめん。けど辛い。……めめもそれは同じだよね笑」

ツーっと涙が頬を伝う。
ちゃんと私は笑えているだろうか。

「友達も辞めてただのクラスメイトに戻りましょう笑 ……最後の最後までごめんね。じゃあね、バイバイ。」

これでいい、これがいい。
最初から関わっちゃいけなかったんだ。
私みたいなバカで平凡すぎる生徒と、めめみたいな人気者は。
浮かれてたんだよ、自分でも分かってる。
なのになんで…？
涙が止まらないのは。