夏、恋が始まる季節。【黒】 (ページ15)

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今は授業が終わった後で部活が始まる前の時間です。
友達は言った通り、話を聞いてくれている。

「……でね、なんかモヤッとしたの。…ごめんね本人に言う話じゃないかも。」

友「いや、大丈夫。だってそれ、Aの初恋でしょ？」

初恋…？

「えぇ…！？ちっ、違うよ！た、たぶん！」

友「はぁ…Aは鈍感すぎ！よ〜く自分で考えてみて。」

考える？

めめといると楽しくて、めめが女の子に騒がれてるとモヤモヤして、めめが優しくしてくれると……。

「これが…恋、なの？」

友「うん、そうだよ。正真正銘…Aの初恋。」

だ、だとしたら…

「どうすればいいの？変に意識しちゃって嫌われたら…！」

友「落ち着いて…！大丈夫、今まで通りでいいよ。もし…それが失敗しちゃっても、Aが好きになった人でしょ？そんな簡単に嫌わないと思うよ。」

「そっか…安心した。私、めめに女の子として意識してもらえるように頑張る！！」

友「そうそう、Aはこうでなくっちゃ！！またいつでも相談のるからね。」

「うん、ありがと！じゃあ部活頑張ってくるね〜！」

友達にお礼を言い、体育館へと向かった。
でもあの感じ…多分すぐ相談しちゃうな。
いいって言ってくれたから良いけど。
…よし、まずは部活！頑張るぞ！