�◆辞↓� ページ24
渋谷side
アイツと別れて数ヶ月が経った。
意外と普通に生活しとる。
別れた事はメンバーには言うた。
誰も何も言わんかった。
今は…
とりあえず仕事に集中しとった。
振られた理由も分からん。
指輪を渡した時…泣きながら
喜んどったのに。
楽達も何も聞いてないらしい…。
考えれば考えるほど…意味がわからん。
マ「珍しいですね…。
アクセサリーなんて最近付けてなかったのに。」
そう言えば…はずしてへんかったわ。
渋「あー、Aと買うとやつやねん。
ふっ…なんや知らんけど振られてもうたけどな。」
マ「えっ…あっ、そうですか。」
どうすっかなぁ〜と考えておったけど
外すのも嫌やったからそのまま付けておった。
やる事がある時はそれに集中して
暇ができれば…アイツを思い出してまう。
時間が過ぎるのは早くて…
気が付けばもう外は暑い日が続いていた。
久々の休み…
ヤスと曲の事で話しとる時に
俺の携帯が震えた。
ディスプレイには…
“家電”と表示されていた。
安「渋やん？出ないん？」
おそらく…演か奏やろ。
何て言うたらえぇんや…。
迷っとったらヤスが勝手に出ていた。
安「もしもーし？えっ？
どうしたん？分からんよっ、落ちついて！」
携帯を奪い、耳に当てた。
電話越しに演が泣きながら電話を
かけていた。
演「すばるーっ、Aちゃんが
死んじゃう〜！！助けてぇ〜！！」
渋「…分かった、待っとけ。」
安はすでに玄関で靴を履いていた。
でも、平日やろ？
何でアイツら家におるん？
不安しかないなか…アイツらの家に急いだ。
家の前には…奏が半ベソで待っていた。
俺らの顔を見た瞬間泣き出した。
ヤスに奏を託して、家に入る。
渋「演っ！？」
リビングから顔出した演は
俺に飛びついてきた。
キッチンには…真っ青な顔で
うずくまるAがおった。
すぐに病院に連れて行き、処置をしてもらう。
胃炎だった。
医者には…ストレス性の物だと言われた。
とりあえず点滴が終わるまでは
俺らは待合で待った。
渋「もう、大丈夫やから。」
その言葉に安心したのか
2人とも泣きやんだ。
そこに…楽が来た。
少し見んうちに、やたら大人になっとった。
楽「Aは？」
渋「今、点滴打っとる。
終わったら…帰ってえぇって。」
楽「そっか…ありがとうな。
章ちゃんも。
すばる…ちょっと話せる？」
俺は楽と2人…屋上に向かった。
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作者名：すばくら | 作成日時：2018年10月28日 14時
