ご近所さんに恋をした2 (ページ20)

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渋「何で固まっとるん？
喜ぶとことちゃうんか？」

「えっと…それは…その…。」

起き上がった彼はまっすぐ私を見た。

渋「そんなん…あれに決まっとるやろ。

結婚指輪…。ん？婚約指輪か…。
すぐには無理でも、ちゃんと考えとりから。

まぁ…深く考えんでえぇけど。
そうゆう類の指輪やって事…。

嫌なん？」

私は首を横に振った。

渋「なら決まりな。
今度、買いに行こうな。」

「うんっ！」

そうゆうことになったら本当に嬉しい。

きっとみんなも喜んでくれると思う。

なんて浮かれていた。

渋「もっかい風呂入ろうやっ！」

「えっ…あぁ、うん。
一緒にだよね？」

渋「おん、当たり前やろっ！w w
家やったら絶対でけへんやろ？」

「まぁ、そうだけど…
やっぱり恥ずかしいよ…。」

渋「やって…入りたいんやもん。」

もんって…何その可愛いさはっ！！
私は彼に抱きついた。

「つ、連れてって…。」

何も言わないまま、私を抱き上げた。

細いのに…以外と筋肉はある。
恥ずかしいけど、何か嬉しい。

「フフッ…。」

思わず、笑ってしまった。

渋「おっ、余裕やな…？」

不敵な笑みを浮かべた彼は
ゆっくりと私の浴衣を下ろした。

「寒っ！！」

思わず出た言葉は
甘々ムードを一気に冷ましてしまった。

渋「ハハハハッ…おまっ、ムードっ！！
まぁ…えぇけど…。」

「んっ…」

唇を合わせながら…身にまとっていた布は
剥がされ…酸素を求める。

渋「ホンマに寒っ。よっ！！」

自分も寒くなったみたいで
私ごと湯船に浸かった。

渋「はぁ～。
お楽しみは、後でな。」

「アハハッ、なんかおじいちゃんみたい。」

渋「うっさいわっ！
夜は夜でまた、別もんやな…。」

「そうだね…。
はぁ～幸せ…。」

ギュッ

外気に触れた彼の腕が
私の鎖骨ら辺にあたる。

渋「俺も…。」

小さく呟いた。

「ありがとね…すばるくん。
この旅行。すごい嬉しかったよ！」

渋「アホ…これで終わるわけないやろ！
まだまだ、えぇ事が待っとる！！」

そんなこんなで
私達の初めての2人旅は無事に終わった。