ご近所さんに恋をした2 (ページ18)

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②ー①⑧ ページ18

夏の終わりに私達は…とある温泉地にいた。

旅行は現実になり…
全てを彼が手配してくれた。

おそらく…村上さんと共に…。w w

完全離れ…
客室露天風呂付…

数組しか宿泊しない穴場スポットらしい。

現地集合で、先に着いた私は
高級すぎる部屋に少しの戸惑いがあった。

庭先を見ていたら
彼が現れた。

ポカーンとした目をした彼は立ったまま
動かずにいた。

「お疲れ様…すばるくん？
どうしたの？」

渋「なんやスゴイな…この部屋。

うわぁー露天風呂やん！！
ヒナに聞いて予約したんやけど、
こない豪華とは思わんかったわ…。」

私の予想は的中した。

「そうなの？

私の方がドキドキだよ。
なんか静かだし…落ちつかないよ。」

渋「おん、いつもと違って…静かやな。
まぁ…今回はご褒美旅行やから、えぇやん！」

それもそうだと思い…せっかくの旅行を
楽しもうと2人で笑い合った。

夕飯までにまだ時間があるから
近場を散歩することにした。

旅館の方が気を使ってくれて
人の少ないところを案内してくれた。

川沿いをゆっくり歩く彼…。
その少し後を…私は歩く。

しばらく歩いたら、彼が私の方に手を出した。

渋「ほれ…早よっ。」

「いいの？」

渋「えぇからっ！！今日は特別やっ！！」

ギュッと繋いだ手をしばらく眺めてしまった。

彼を見たら…こっちに携帯のカメラを向け
すかさずシャッター音がなった。

「ちょっと…消してっ！！」

渋「思い出やろ？行くで…！！」

その後も突然写真を撮られることが
何回もあった。

辺りが暗くなってきたので
旅館に戻った。

部屋に戻るなり…お風呂に入ると言う彼。
どうにも一緒に入りたいらしく
ダダをこねていた。

演と奏みたい…。

渋「なぁ～入ろうや！
こんなん滅多にでけへんぞ？！」

私の服を引っ張り、自分はどんどん脱いでいく。

「分かったーっ！！
先に入っててーっ！！」

押し負けた。

とりあえず…タオルを巻いて行く。

ありがたいことに、にごり湯だったから
身体は見えない。

「あっち向いててっ！」

そっと…湯船に入った。

彼に背を向けて外を眺める。

お湯が波打って後ろに彼の温度を感じた。

渋「すごない？この景色…。
めっちゃ贅沢やんな…。」

「うん…スゴイ贅沢…。」

彼に後ろから抱きしめらている
この状況が何よりも贅沢だと感じた。

自分の方に向きを変えて
私を見つめ…

渋「余計な事考えんと、俺の事だけ見とき。」

そっと囁き…
優しく唇を重ねた。