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朝目が覚めたら章大はいなかった。
机にはメモがあった。
“仕事行ってくるな〜。
終わったら迎え行くから待っとって。”
今日は何だか気持ちが楽だった。
お店に着いて奴が私の周りをウロついていても
気にならなかった。
そんな私に苛立った奴は、
やっぱり営業後に私を呼び止めた。
「彼にも全部話した。
だから、あんたの脅しに乗る必要はないの。
離してっ。」
奴の手を振り払う。
カッとなった奴は私を無理矢理押し倒した。
「やめてっ、こんな事しても…
あんたの事なんか好きにならない。
離してっ。嫌っ…」
都「言う事きけよっ…」
助けて…助けて…
「章大ーーっ！！！」
安「はいはーい！！
間に合ってないんかなぁ〜コレは？」
都「何で…どうなってもいいのかよ？」
安「良くないわ。
早よ、離れろやっ。
ちなみに君の身元も全部分かっとるから…
逃げられへんよ。
あと、写真…売りたきゃどうぞ。
別に悪い事してへんし、バレたらバレたで
どうとでもなるんよ。
それより、うちの大事なAちゃんを
傷つけたことの方が重大やねん。
潰すぞっ…コラッ！！」
都「くだらねーっ。」
帰ろうとした…奴の携帯を取った。
「うっさいんじゃ。
消せ言うとるやろっ？」
奴はビビって帰って行った。
あの様子じゃコピーとかも無さそうなんで
良かった。
安「コワ〜ァ。」
「えっ？でも、章大何で？」
安「連絡しても出ぇへんから
中まで来てもうた。
ギリギリ間に合うた？」
乱れたシャツを直してくれながら
そう言った。
「やっばり、章大は私のヒーローだね。」
それから…
奴はお店をやめた。
私と章大は仲直りできた。
安「なんか思い出したら腹たって来た。」
「えっ？うわぁっ…！！」
ソファーに押し倒された。
安「何で嬉しそうなん？」
「えーっ？
だって章大になら押し倒されてもいいもん。
でも、まだできないでしょ？」
安「まだまだやな〜。」
久しぶりの甘い時間に溺れて行った。
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作者名：すばくら | 作成日時：2019年7月3日 5時
