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安田side


僕がライブに出る事を決めてから
Aは前よりも心配性になった。

嬉しいんやけどね…。


この頃の僕には余裕がなかってん。


リハもなんとかこなして、渋やんとの
収録も少なくなって来た頃…。


本当に些細な事やった…

彼女が漏らした一言やった。

いつもの俺やったら
ちゃんと冗談やと受け流せたんやけど…


「渋やんさんも、何もこのタイミングで
辞めなくてもいいのにね。」

安「…何も分からんやろ?

渋やんがどんな人かもっ、
どんな思いでグループを去るかもっ!!

適当な事言うなやっ。」

言うだ後に気が付いた。


やってもうた…。


安「あっ、ぃや…」


「ごめんっ!

部外者が余計な事言って…。
そう、だよね…ごめん。

今日は帰るね…。」


火にかけていた、カレーを作り終わったのか
急いでその場から去った。

追いかけられず…

拳をにぎるだけやった。


次の日のリハーサル…


大「どうしたん?ヤス…。」

安「んー、Aにちょっと言いすぎて
もうて。

今、俺…余裕ないねん。
あたってもうた。」

大「珍しいっ!?
せやけど…そんな思い詰めんでも大丈夫やって。

普通やったら、そんなん日常茶飯事やで。

それに、Aちゃんヤスに対してやと
めっちゃ心配性やん。

少なくともストレスになってまうところも
あるんとちゃう?」

安「ん〜せやな…今なんか言うても
揉めてしまいそうやから…

連絡はしてへんけど…。」


Aからも、連絡は来ない。




僕は大倉に言われた事もあって
あんまり気にせん事にした。


自分がもうちょい落ちついてから
謝って仲直りしようと思っておった。



彼女があんな思いをしとるとも知らずに…。

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作者名:すばくら | 作成日時:2019年7月3日 5時

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