41 ページ41
9月11日…
章大は舞台の稽古中…。
朝も笑顔で出かけて行った。
先日…
錦戸さんが脱退、退所を発表した。
家では特に触れないし、章大も話さない。
今は舞台に集中しているみたい。
その後は47都道府県のライブがある。
内心はドキドキしている。
でも、そんな姿は章大には見せない。
私が動揺してもどうしようもない。
それに今日はお祝いなんだから…。
章大の好きな物を作って、ケーキも準備する。
プレゼントも何とか用意した。
あとは章大の帰りを待つだけ。
18時…
私の携帯がなった。
章大からのメールで、今から帰るとの事。
ご飯の仕上げをして並べてる頃に
玄関が開く音がした。
安「ただいま〜、うわぁっ！！
めっちゃ豪華や〜んっ！！」
「おかえり！！頑張りましたっ！！」
ギューッとハグされて
着替えた章大と向き合いながら乾杯した。
「お誕生日おめでとうっ！！
一緒に居てくれて、ありがとう！！
来年も、再来年も…ずーっと一緒に居てね！」
安「ありがとう…。
こちらこそ、いつもありがとう！！」
安「「かんぱ〜いっ！！」」
二人でわちゃわちゃしながら
ケーキも食べて、幸せな時間だった。
ソファーに移動してまったりしてる中
私はプレゼントを渡した。
「はい…プレゼント。」
安「もう…ええのにぃ。」
袋を開けた瞬間に…章大はフリーズした。
私がプレゼントしたのは…ギターのストラップ。
章大の最近好きなペイズリー柄で色は青ベース。
章大の名前も入れた。
その横に私の好きな桜の花模様…。
それを見て笑顔になったのに
全体を広げて…彼は黙ってしまった。
章大は酔っ払うといつも決まって言う事がある。
“俺は関ジャニ∞で幸せやわぁ〜。
あのメンバーに出会ってへんかったら
今の俺は居らんからなぁ〜。
今は一緒に居らへんけど…
関ジャニ∞は8人やねん。”
だから…
所々にメンバーカラーを入れた。
赤もピンクも…そして黄色も…。
安「ありがとう、大切に使うな。」
「うんっ！！
じゃあ、お風呂入れてくるね。」
どんな気持ちで見ていたのだろう…。
何かを噛み締めるような表情だった。
今日はお風呂にも一緒に入る。
照明を落とし、
アロマをいれて、
少しでも章大に癒されてもらおうと。
安「はぁ〜癒されるぅ〜。」
嬉しいお言葉頂きました。
章大は私の肩を後ろから抱くと
耳元で静かに…
“しんどかった”
そう呟いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 279人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すばくら | 作成日時：2019年7月3日 5時
