にじゅう ページ20
亮から連絡がきた。
4月15日…会見をするとの事。
すばるくんが抜ける事が決まったらしい。
これ…言っちゃダメな事なのに…
こっそり私に伝えた。
今は…彼の気持ちも分かるから安心。
おそらく…
“会見を見てほしい…俺はちゃんと、
すばるくんを送り出すから。”
こんな感じだと思う。
そして…
夜は部屋に行くと言ったところだろう。
会見の前日。
夜中…彼が私の家に来た。
「お疲れ様。」
錦「おん、お疲れ。
あんなぁ…俺…」
また泣きそうな顔して…。
「おいで。」
彼をソファーに座らせてそのまま包み込んだ。
「大丈夫、大丈夫。
明日はすばるくんの門出の日やろ？
ちゃんと…送り出したあげな。
亮が憧れて…尊敬して…
大好きなメンバーやろ？
もう少し…一緒に頑張ろ？」
頭を撫でる。
錦「まだ…まだ、3ヶ月あんねん。
明日の会見の後…新しく収録するもんやって
あんねん…。
ホンマに実感するんは…
その時やと思うと、怖なってもうて。
泣きたくないねんっ！！
強くならなアカンのに…なれへん。」
私は床に膝をつき…彼の視線に合わせる。
キラキラと流れる涙を
親指で拭ってあげる。
彼の辛さは私には分からない。
少しでも…その辛さが和らいでくれれば…。
彼の瞼にそっと…唇を当てた。
驚く彼に、私は笑顔を見せる。
そして…
彼の…
涙で湿った唇に…
自分の唇を…
合わせた。
「へへっ、びっくりした？
だから、一人やないなろ？
大丈夫。亮が強くなれへんなら
私が強くなって支えたる。
せやから…何も、怖っ…んんっ」
最後まで話す前に
立ち上がった彼に口を塞がれた。
何度も…何度も…
角度をかえて…
不安を消し去るような…
熱い…キス…。
一瞬、離れたところで私は息を吸う。
さすがに恥ずかしくて
私が彼を見る事が出来なかった…。
息を切らしている私を上から見下ろす彼。
私はまだ…彼の腕の中にいる。
錦「こっち見んと…チューでけへんよ？」
さっきまで泣いていたのに…。
まだ、見てないのに…。
「ちょ、ちょっと待っ…」
呼吸が整わないまま…また口を塞がれて
彼の胸を必死に叩く。
錦「おん…ごめん。大丈夫？」
「大丈夫ちゃうわ…。
窒息するやろっ！！」
錦「すまん…。
せやけど、先にしたんはAやぞ！」
「あんな今にも死にそうな顔しとるからやろ。」
フフッ
甘いムードよりアホっぽい方が
私達らしい。
おでこつけて笑った。
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すばくら(プロフ) - あみさん» ありがとうございます。感想頂けてとても嬉しいです^ - ^ (2018年11月27日 14時) (
レス) id: d9920419ff (このIDを非表示/違反報告)
あみ - とても楽しい時間をありがとうございました^ ^ (2018年11月27日 9時) (レス) id: cb0d047fd2 (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - 亮ちゃんのことを一番知っているのは主人公ちゃんだからね。これからも読んでいきます。 (2018年11月12日 0時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
すばくら(プロフ) - 倉安LOVEさん» 読んで頂いてありがとうございます。感想を初めて頂いたので嬉しいです。最後はまだ、決めていませんが…楽しんでもらえるように頑張ります。 (2018年11月11日 12時) (レス) id: d9920419ff (このIDを非表示/違反報告)
倉安LOVE - 初めまして最初から読んでいます。亮ちゃんと主人公ちゃんの幼馴染みの関係もこれで終わりなのかな？これからお互いに守っていってほしいです。 (2018年11月10日 15時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すばくら | 作成日時：2018年11月4日 21時
