お料理 ページ11
「なんでもないよ」
なんて、少し無理があるだろうか
少しどころじゃない、かなり、だ
それでも、子供っぽい姿にときめいたなんて口が裂けても言いたくはない
そっかって気づいてるはずなのにこれ以上深く聞きこもうとしてこないのは、りょーくんの優しさ
玄関から出て差し出された左手に右手を重ねる
そのままエレベーターに乗り込む
「オムライス……バターご飯とケッチャップご飯どっちがいい？」
「うーん、Aの好きな方で！」
最初から答えは決まっていたなんて言い方
でも、もしかしたらその言葉を言って欲しかったのかもしれない
嫌なんて、微塵も感じなかった
車には乗り込まず、そのまま歩いてスーパーに向かって歩いた
「どーしよっかな」
スーパーについて、一言言葉を吐く
私の目の前にはバターとケッチャップ
結局、本当に私に選択肢を投げられた
カゴはサラリと奪われ、りょーくんの手に
それでも、数十分も同じところで立ちすくんでいる私には腰も限界に近づく
「よし！」
長居するのは良くない
今更ながらにそう感じて、選んだのはケッチャップ
帰りも荷物を持ってくれて反対側の手を繋ぐ
「阿部くぅん」
聞きなれた声
嫌という程その人を突き放したはずなのに、なんで
ほんとに関わりたくない、話しかけて欲しくない
俺とその人の関係はただの上司の後輩だ
ここまで干渉されても困るだけ
迷惑極まりない
それでも、そこまで強く言えないのは、上司という謎の壁が俺の前に立ちはだかっているからだろう
「こんな所で会うなんて運命なのかなぁ？」
お願いだから、彼女の前でそんなことを言わないで欲しい
きっと上司の人だから、彼女が目の前にいることをわかってやっているのだろうけど
「運命かもしれませんね」
適当に並べた嘘を言って、愛想笑いを浮かべる
一刻も早く帰りたいのに
繋いでいた手が少し緩む
Aの手には力が込められていた
それに気づいて少し力を強くする
「えぇ〜、あれ？妹さんなんかいたのぉ？」
「妹じゃないんで…もういいですか？」
「だぁめ、ご飯食べようよぉ」
急に近くに寄られてAを突き飛ばして、腕を組む
その姿に苛立つ
大切な女の子が傷付けられているっていう事実が目の前で起きているんだ
「あの、ほんとに迷惑です……僕には彼女がいるんで」
「もしかしてその子ぉ？」
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さな(プロフ) - 美紀さん» 返信遅くなってすみません！前の作品にもコメントをしていただきありがとうございます！！これからもこの作品を楽しみにしてください！！ (2020年1月19日 22時) (
レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです最高です亮平くんと涼太君と翔太くん寄りのオール担当です気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月22日 17時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 円周率好きな理系女子さん» はじめまして、コメントありがとうございます！阿部さん推しですか、一緒ですね（笑）参考にさせていただきます！まだまだ更新は出来ないのですが、これからもこの作品をお楽しみ頂けたらと思います！ (2019年10月1日 22時) (レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
円周率好きな理系女子 - 阿部ちゃん推しです！私もまだ学生なので、プロポーズとかよくわからないですが、デートの終わり際に念入りに組み立てられた愛の言葉でプロポーズとかはどうでしょう？どんな方法でも主人公ちゃんは泣いてしまいますね(笑)更新されるの待ってます！ (2019年9月29日 22時) (レス) id: 6ae8af2186 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 京北わかさん» 初めまして、コメントありがとうございます！参考にさせていただきます！これからもこの作品をお楽しみ頂けたらと思います！ (2019年8月6日 20時) (レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wwssseee | 作成日時：2019年7月15日 23時
