nine ページ10
たった一日で車の中が変わるはずもないが、変わってない車内に
変わらない落ち着く匂い
アクセルを踏む前に、先生の手が私に伸びてきた
亮平「今日は巻かないの？」
「へ？」
亮平「もーぅ、マフラー」
「あっ、今日はあんまり寒くないから…………」
亮平「俺はまいてて欲しいんだけどな」
なんて言われて、そのままマフラーを手にする
優しい昨日と同じように巻かれて、至近距離で微笑まられる
頭を撫でられて、口を開いた
亮平「やっぱり似合ってる」
先生にそう言われると嬉しくなっちゃって、顔が緩む
撫でられていた頭から先生の手が離れて、今度はハンドルを持つ
『シートベルトしたね？』って確認してアクセルを踏んだ
何も言わなかったはずなのに、着いた先は私の家じゃなくてスーパーだった
大人しく車をおり、カゴを手にして晩御飯を考える
「麻婆豆腐かな……」
小さく呟いた声に反応するかのようにこちらをじっと見つめる人
私が持っていたカゴを簡単に取り、私を見つめる
「先生も食べますか？」
亮平「いいの？」
「そんな目で見てたじゃないですか」
亮平「へへっ、バレた？」
なんて話を先生とかわしながら、レジへと向かう
この日も、先生がお金を払ってくれて昨日と同じことを繰り返した
ご飯を食べて、先生のお見送りをして、ベッドに潜る
鳴り止まない心臓の音は、朝までずっと続いた
「おはよう……莉奈……」
昨日のことがあって、声はかけずらかったが、勇気を振り絞って声を出す
そしたら莉奈も笑顔で答えてくれて
少し安心した
いつか莉奈にもこの恋心を言わないといけない日が来るだろう
でも、言えない
言っちゃったら、仲良くなれないかもしれないから
気が付いたら、みんなに囲まれている先生
もちろん、男女関係なく評判がいい先生
周りにいるのは男子もいるが、大半は女子で
付き合ってる訳でもないのに、勝手に嫉妬して、イラついて
なんの下心もなく先生に近づけるみんなが羨ましくて
今日も自分自身の気持ちをなんとか隠し通して先生と話す
亮平「あっ〜、日直居残りな〜」
先生からの呼び出しで今日の日直を担当する女の子の頬は明らかに赤らんでいた
特に用なんてないけど、
莉奈と樹くん、森本くんの部活帰りを待つため空き教室で自主的に勉強
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さな(プロフ) - ほのさん» え、本当ですか！？気をつけてたんだけどなぁ……教えて頂きありがとうございます！ (2019年8月22日 13時) (
レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - ふっかの名前が辰也になっているんですが辰哉ではないですか？お話はとても面白いので更新頑張ってください！ (2019年8月22日 13時) (レス) id: 44252da1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wwssseee | 作成日時：2019年7月4日 22時
