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昼休み、普段なら森本くんと田中くん、莉奈と一緒に食べるご飯
今日は何故か、莉奈とふたりきりだった
これから話すことの予想なんてついてる
でも、話したくはなかった
この恋心は、一生叶うことなんかないんだから
莉奈「夏輝……」
「ん？」
莉奈「なんで苦しそうに笑うの？」
莉奈からの話はド直球だった
それもそうだ
こんな話でうじうじしていたらたまったもんじゃない
いま、莉奈だって苦しそうに笑ってるのに、その目は私のことを真剣に捉えていた
自分だってわからない
自分だってなんで苦しいのかもわかんない
でも、思い当たるのは、先生の苦しい笑顔
あの時スーパーで見せられた苦しそうで悲しそうな笑顔が頭から離れなくて
それを思い出した瞬間、やっぱり先生の彼女さんには叶わないんだって確認してるような気がして
自分で自分の首を絞めているようにも思えて
本当に、辛かった
思い出す度に胸が締め付けられるのが苦しかった
「ん〜、苦しくなんかないよ」
ほら、今もきっと無理して笑ってるんでしょ？
今もきっと苦しそうに笑ってるんでしょ？
自分の体なんだから、自分が一番わかってる
だから、気づいていても気付かないふりをしていた
気付かないふりで隠しとおそうとしていた
莉奈「そっ…………か、」
「うん、そーだよ。なんにもない」
まだ何か言いたそうな顔をしている莉奈に、
私自身にその言葉を言い聞かせた
不快な音を立てた心臓に無視をして
莉奈と教室に帰ってくると、森本くんと田中くんもなにか真剣な話をしていて
私の席には座れなかった
いつもは座ることの無い、莉奈の隣の席の田中くんの席
そこに座って莉奈と話す
何を話したかって聞かれれば、くだらないことって答えるだろう、きっと
しばらくして、2人の顔が緩やかに戻った
チャイムがなって、午後からの授業がスタートした
亮平「夏輝、居残り……あと、成績悪かった樹もな」
今日は、無駄に寿命が縮まらなくて済みそうだ
でも、今日2人ペアってことは、先生のパーカーを返す機会がなくなるってこと
今日も、昨日と同じように夜遅くまでなりますようにって淡い期待を抱きながら
いつもと変わらない、補習授業を受けた
亮平「はい、終わり〜。今日も遅くなったな……ごめんね」
樹「な〜、俺の残った意味は？」
亮平「いや、言っただろ。成績悪かったからって」
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さな(プロフ) - ほのさん» え、本当ですか！？気をつけてたんだけどなぁ……教えて頂きありがとうございます！ (2019年8月22日 13時) (
レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - ふっかの名前が辰也になっているんですが辰哉ではないですか？お話はとても面白いので更新頑張ってください！ (2019年8月22日 13時) (レス) id: 44252da1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wwssseee | 作成日時：2019年7月4日 22時
