twenty three ページ24
慎太郎「ごめんね、急に手なんか繋いだりしちゃって……
こんなに人がいるから、迷子になってもらいたくなくて」
いつもとは想像がつかないほどの、静けさ
森本くんは、元気でなくちゃダメ…………って言うことではないけど
元気がないと、こっちまで元気がなくなってくる
これは、きっと、誰にでもあることだろう
大切な"友達"が、元気がなかったら心配になるだろう
それといっしょだ
「いいけど…………最近、本当に元気ないよね？」
そこを着くと、途端に焦りだした
図星…………とでも言うのだろうか
簡単に言えば、図星なのだろう
まだ見つかりやしない席を一生懸命探す
冷たい水が私に向かって飛んでくると同時に、大きな音が鳴った
「冷った」
水がかかってしまったのは私だが、それでも、
熱が冷めないらしい女の人は、激怒だ
女１「なんで！？おかしいよ！！」
その言葉は、私に向けられて言われた言葉なんかじゃない
彼女が見つめているのは、身長も高くて金髪の人だった
名前は聞いたことがないが、女の幼馴染を持つアメリカと日本のハーフ…………らしい
その隣には、違う女の子が立っていてその場に座り込んで泣いていた
いや、実際に泣いていたのかは分からないのだが、肩が震えていた
その背中を優しく摩っていたのは、ノートを貸してくれた松村くんだった
女２「あなたには関係ないじゃない！！」
女１「関係あるの！あなたの方が関係ないんじゃないの！？」
食堂全体を包み込むような激しい怒鳴り声
私の冷たくて濡れてしまった服とは反比例に、
この当たりの空気は上昇していて暑かった
ハンカチをとりだして、荒々しく髪の毛を拭く
水気が取れるわけでは決してないが、少しだけかわいたような気もした
が、まだ髪から滴る水滴は冷たかった
男１「やめろよ！亜梨沙、この子は関係ない」
亜梨沙、と呼ばれた女の子は負けじと言い返す
どこか、この修羅場を楽しんでいる自分がいた
バカみたい…………
こんなみんなが集まってくるような場所で大喧嘩なんて…………そう思ってた
亜梨沙「ジェシー！元はと言えばあなたのせいなんだからね！」
そう言うと、結構な力でジェシー……と呼ばれた男の人を蹴る
その勢いは、凄まじかった
ジェシー(仮)は私の方へ一直線に飛んでくる
大きな体がぶつかってくると同時に私は後ろへと倒れた
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さな(プロフ) - ほのさん» え、本当ですか！？気をつけてたんだけどなぁ……教えて頂きありがとうございます！ (2019年8月22日 13時) (
レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - ふっかの名前が辰也になっているんですが辰哉ではないですか？お話はとても面白いので更新頑張ってください！ (2019年8月22日 13時) (レス) id: 44252da1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wwssseee | 作成日時：2019年7月4日 22時
