twenty oneー過去ー ページ22
お兄ちゃんの笑顔を思い出す度に、涙はまたでた
そして、いま、しょーたくんの死
この日も、たくさん涙を流した
はずだったのに
新しい命を捧げると共に古びた命を殺してく
いつの日か、それを思い出した
そしてまた、あの日がやってきたんだ
「ひーくん……！」
岩本照、お兄ちゃんの友達
小さい子の命を助けた
それと共にまた、古びた命がこの世から消えた
何度泣いても、悔やんでも過去は変わらない
でも、またいつかあの日々が戻るんじゃないかと思う
お兄ちゃんと笑い会えた日々や、喧嘩し会えた日々
泣き合えた日々や、抱き合った日々
それと同時に、またあの日が来るかとも思う
お兄ちゃん、しょーたくん、ひーくんを失ったあの日が
どれだけ願っても、お兄ちゃんたちが生き返ることもないしあの日に戻ることもない
でも、どこかで願ってるんだ
笑い会えた日々を思い返す度に、頭の片隅でそのことがよぎる
お兄ちゃんたちが、私の目の前で笑ってくれないかな？って
お兄ちゃんたちが、「じょーだんだったんだよ」言ってくれないかな？って
そんなことありえないし、ありえもしない
でも、まだ小学六年生の私にとっては12年間で感じた人生は最悪だった
これから私は、生き続けられるのかとも思ったこともある
今なら、まだ、許せるから
嘘だったんでしょ？
さっさと姿見せてよ
いつもみたいに優しい笑顔で笑ってよ、
いつもみたいに優しく話しかけてよ、
いつもみたいに笑い合おうよ
なんてバカげたことをずっと思ってた
小学六年生の冬
先生がいるという、中高一貫校に受験をした
その時はよかったんだ
勉強に集中ができるから、余計なことを考えなくてすんだ
私の中にあるあの悔しい悲しい思いを消すには、
違うものに集中するしかなくて
あの時の私にとっては、それが嬉しかった
中学生になって、2年がたった
思い出すとたしかに今も胸の奥がチクリと痛む
それと共に、また、涙が出そうになる
その涙を必死に飲み込んで、日々を生きている
あの時助けることが出来なかった、なにもすることが出来なかった
お兄ちゃん、しょーたくん、ひーくん
無力な私
大切な人を二度と無くさないよう、
それと共に遺族の方を苦しませないために、私は医者になると決めた
助けられない命を少しでもなくしたいから
12歳で感じた、12年間の人生
苦しくて苦しくて
空から見守られてる気がして、私は頑張れる
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さな(プロフ) - ほのさん» え、本当ですか！？気をつけてたんだけどなぁ……教えて頂きありがとうございます！ (2019年8月22日 13時) (
レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - ふっかの名前が辰也になっているんですが辰哉ではないですか？お話はとても面白いので更新頑張ってください！ (2019年8月22日 13時) (レス) id: 44252da1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wwssseee | 作成日時：2019年7月4日 22時
