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亮平「夏輝は居残りな〜」
今日も言い渡される
何日も聞いた言葉に、薄々飽きつつある
私ができない教科なのだから、補習なんて受けても意味が無い
それなのに、大人はなぜそんなことがわからないのだろう
きょうも、きっと、阿部先生と二人きりだ
それだけで胸が苦しくなる私は、感じたくない感情に気づいてしまったのだろう
莉奈「もぅ〜！夏輝、ちゃんとテストの点数取ってくれないと、遊べないじゃん」
私だって、私なりに一生懸命頑張ったつもりだ
今回のテストで点数を取れなかったのは、理科
たったそれだけなのだ
亮平「夏輝〜、ほら、ココ」
至近距離で阿部先生が、話し始める
近すぎて、私の心臓の音が聞こえるんじゃないのかと不安になる
補習を受ける、ペアの子もいるのだが、その子はずる賢くさっさと帰っていってしまった
そのおかげで、また今日も二人きり
きつく胸が締め付けられて、
泣きたいほど胸がいっぱいになって
いままでなんども隠してきたこの想い
隠し通してきたこの想い
気付かないように目を背けてきたのに、
たった何時間の居残りのせいで確実にその想いは大きくなっていた
亮平「って、聞いてる？」
「………………うん」
気のない返事をすれば、「聞いてないんだろ」って微笑まられて軽く頭を叩かれる
阿部先生の一挙手一投足の行動で胸が激しく締め付けられて
結婚まじかの彼女がいるって風の噂で聞いたはずなのに
諦めれるどころか、好きって想いは加速していった
亮平「はい、今日はこれで終わり〜…………ってもうこんな時間か」
運良く5時間で終われた午後の授業は、この補習のせいで無駄になってしまった
早めに帰れるように、早めに始めた補習授業も
いつも以上に遅い時間に終わってしまった
現在時刻、7時30分
冬でもあるこの季節の空はもう真っ暗になっていた
一人で帰るのは心細い
だが、テストの点数が悪かった罰だ
亮平「外も暗いしな〜…………夏輝の所って一人暮らしだっけ？」
「はい。そうです」
亮平「ん〜、なら、送ってく。ほら、早く帰る支度して」
なんて私を急かす
車のキーを持った先生に「1人で帰れますよ」って言っても
「こんな暗い夜道、女子生徒1人で帰らすほど俺もバカじゃねーよ」
なんて笑う
お願いだから、そんな苦しくならないこと言わないで
先生の口から出た言葉は、悪い意味の方で胸が締め付けられる
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さな(プロフ) - ほのさん» え、本当ですか！？気をつけてたんだけどなぁ……教えて頂きありがとうございます！ (2019年8月22日 13時) (
レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - ふっかの名前が辰也になっているんですが辰哉ではないですか？お話はとても面白いので更新頑張ってください！ (2019年8月22日 13時) (レス) id: 44252da1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wwssseee | 作成日時：2019年7月4日 22時
