twenty nine ページ30
？「はーい、何がええの？」
廉「飲みたいもん、なんかないの？」
「ミルクティー…………」
思ったより緊張して、声が出なくて
人見知りだから仕方ないことなんだけど
やっぱりどこか申し訳なくて
私も抱きかかえている永瀬くんの耳には届いているみたいで
廉「ミルクティーな……おかん、ミルクティー」
おかん「はーい」
おかん、と呼ばれて動く人
永瀬くんのお母さんなだけあって、ほんとに美人
美男のお母さんは、美女なんだなって変なことを考え出して
下ろしてもらった椅子の上
周りの雰囲気が気になって落ち着きやしないけれど
机の上に置かれたミルクティーを飲んで永瀬くんの姿が消えたことに気づく
おかん「名前、なんていうんか聞いてもええ？」
「佐久間……佐久間夏輝、です」
いつも通り喋れなくてごめんなさい
って、誰に謝ってんのかすらもわかんなくて
可愛いねぇなんて言われた直後に永瀬くんの姿が見えて
おかん「廉と仲良くしてあげてね」
「…………はい」
なんて会話を交合わせて
永瀬くんを見ると制服じゃなくて私服に変わってて
そのために居なくなったんだってすぐに気づけた
廉「ごめんな、佐久間。行こか」
なんて言われて、また抱き抱えられる
歩けないわけじゃないんだけどな
そう思ってはいても、口に出すことは出来なかった
私を抱き抱える真剣な瞳や、迷いもしないその心に胸を打たれたからなのかもしれない
そのまま、家までの道を案内して、家に帰って
スーパーに寄るの忘れてたな
コンビニに行けばよかったな
なんて考えて、いつも朝に食べるコーンフレークを適当に器に移して食べ始めた
食べ終わった食器を持って歩いて
食器を洗ってソファに腰をかけると疲れからか一気に眠くなった
そのままに目を閉じれば、真っ暗な景色の中に吸い込まれていった
目が覚めたのは、まだ真夜中……と言えるほどの暗さの時
朝、3時頃だった
寝ようにも寝れなくて
その日はそれからずっと起きていた
幸いにも学校は休日のため休みで
それが、1番の救いだったのかななんて
先生にも、みんなとも合わなくて済むから
突然なった電話に慌ててソファから立って受話器を取りに向かうけど
足を負傷してて、上手く歩くことが出来なくて
鳴り止んだ電話に向かって、折り返し電話をかける
「もしもし」
大我「もしもし、夏輝」
「あ、大我くん」
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さな(プロフ) - ほのさん» え、本当ですか！？気をつけてたんだけどなぁ……教えて頂きありがとうございます！ (2019年8月22日 13時) (
レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - ふっかの名前が辰也になっているんですが辰哉ではないですか？お話はとても面白いので更新頑張ってください！ (2019年8月22日 13時) (レス) id: 44252da1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wwssseee | 作成日時：2019年7月4日 22時
