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thirteen ページ14

なんてことを1人で考えながら、いつもの道を1人で歩く

少し、変な感じがした
最近はずっと、隣に樹くんがいたから


面白い話をして盛り上げてくれたから

久しぶりに1人で帰る家までの距離はながく感じられた
いつもと変わらないはずの距離なのに



家に着いて、『ただいま』って声を出す

その声に反応するものはいなくて、『はぁぁ』って大きなため息が漏れた
いつから、こんな当たり前な生活になってしまったのだろう




「行ってきます」




自分の家に入ってまもなく、すぐに家を出た

私服に着替えて、いつものお気に入りのカバンに
少し古びた制服と財布、携帯、水筒を入れて


私の家を出て、4本目の電柱の横にある細い路地
そこを通って、1つの大通りに出る

一際目立つ綺麗な看板
『〜DREAM〜』



その店内に足を踏み入れ、持ってきた制服を身につけた




辰哉「おっ、きたきた〜。時間かかんだね〜」




「すいません!急いで帰ろうとしたんですけど…………」




辰哉「いやいや、事情なんて言わなくていいよ。言いたくないものもあるだろうし

その変わり、相談事とかは話して欲しいね」




「ありがとうございます」




なんて暖かい人なんだろう

暖かい人だって知ってる
ここで働く人はみんなみんな、暖かい人達なんだ


そして、私が大切にしたいって、

大事にしたいって久しぶりに感じることの出来る人達

あの時のみんなが今の私を見たらなんて言う?
笑うのかな?
怒るのかな?



この人たちの温かさに触れると、過去のことを思い返すことが増えた

そんなことしても無駄だってわかってるよ
知ってるよ
でもね、いつまで経っても私の中で生きてるんだよ

あの時の笑顔を見る度に、苦しくなっちゃって
涙であの日の写真が滲んで


笑うことが辛くなる





辰哉「夏輝ちゃ〜ん!ミルクティー作って〜」




そんな声がカウンターから聞こえた

我に返って、ふっかさんに言われたものを作る
いつまでこの生活が続くの?
いつまでこうして笑顔でいられるの?

なんて、マイナス思考にもなってくる


厨房に佇む、舘さんもきっとあの時のことを振り返ってるはずだ




「舘さ〜ん、ミルクティー作って」




涼太「いいよ。レジ、行ってらっしゃい」




「は〜い」




笑顔で返事をすると、微笑みが返される

心がまた温まって、深呼吸をしてからレジへと立った


常連さんが多い毎日
今日もその一環……のはずだった

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さな(プロフ) - ほのさん» え、本当ですか!?気をつけてたんだけどなぁ……教えて頂きありがとうございます! (2019年8月22日 13時) (レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - ふっかの名前が辰也になっているんですが辰哉ではないですか?お話はとても面白いので更新頑張ってください! (2019年8月22日 13時) (レス) id: 44252da1e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:wwssseee | 作成日時:2019年7月4日 22時

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