《記憶》 ページ5
？？side
住宅街の中、まだライトがついているあのお店
ここのカフェは、すごい人気
だからこそ、１回行ってみたかったのだ
「すいません……ほんの少しの時間でいいので、ここのカフェ、利用してもいいでしょうか？」
手に持ったたくさんの資料
メモ用紙を片手にお店の人に尋ねた
「あ………………はい！」
物凄いスピードで裏へ回った女性
注文を聞きに来た女性
「A〜、携帯鳴ってるよ〜」
そして、最後の1人が「A」という女性
俺が片思いしている相手
いや、相手は覚えていないのかもしれない
「大変お待たせ致しました…………季節のフルーツタルトです」
この声、表情、笑顔、行動が俺の記憶と一致する
やっぱり、この子だったんだ
「夢ちゃん…………」
「えっ…………」
固まってしまった
違ったのかもしれない
「きょも…………？」
いや、あっていた
俺の幼馴染、夢田A
家が隣同士で、よくお互いの家を行き来していた
朝は、必ず俺が起こしに行って学校に一緒に登校してた
公園で遊んで、一緒に試験勉強して
でも、高校卒業とともに夢ちゃんは違う大学へと進学した
それから、何年もの間会ってない
「きょもだよ」
「かっこよくなってるね。昔より」
「夢ちゃんもね」
「ありがと」
お客さんという壁がなかったら、今すぐ彼女を抱きしめていただろう
いや、それも無理かもしれない
夢ちゃんの彼氏、樹が許してくれないだろう
独占欲強めの束縛系彼氏
夢ちゃんと付き合う前はそんなこと無かったのに
いつからか、夢ちゃんはそんな樹のことが嫌いになっていた
「じゃ、じゃぁ。私やらないといけないことたくさんあるから」
「うん。バイバイ」
そのまま、夢ちゃんは裏に戻った
出てくることは無かった
あの二人の女性にお店のことを任したのだろう
たくさんの資料に目を通して、ホッチキスで止める
「ありがとうございました」
心地よかったあのカフェに背を向けて、家へ戻る
明日からしばらくの間はここを通いつめるだろう
日に日に募っていく、夢ちゃんへの想い
いつか、『好き』だと言える日が来るのだろうか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 219人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - SnowMan大好きです最高です亮平くんと涼太君と翔太くん寄りのオール担当です気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月22日 17時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - レモンさん» 泣けてくるシーン！？どこだ！？笑作った本人がよくわからなくなってくるよーな、この作品を見てくださってありがとうございます！無理をしない程度に皆様に満足いただけるような作品作り頑張っていきます！！ (2019年6月3日 22時) (レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - こんにちは。途中で泣けてくるシーンもありこの後のエピソードが気になります。無理はせず更新頑張ってください！ (2019年6月2日 13時) (レス) id: e5fea39f47 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 望愛さん» 本当ですか！？さなは、見たまんま？の阿部さん担（？）です！惚れちゃってぇ笑更新頑張ります！応援ありがとうございます！ (2019年5月22日 22時) (レス) id: d6e98db13a (このIDを非表示/違反報告)
望愛(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです…わたくし照くん担なんですけど、阿部ちゃんに惚れちゃいそうです、、ぐは(鼻血)更新頑張って下さい！ (2019年5月22日 20時) (レス) id: 75c0eead52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：wwssseee | 作成日時：2019年4月6日 19時
