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あなたside ページ2
シゲと会うんだ...
小説家デビューして早12年。
私たちももう34で...
「なんなら今年で35歳だもんなぁ」
中学からの顔見知りって言っても
私が青学に進学せずに上智に行ったから
シゲとはそこでばいばい。
大学を離れたのを機に連絡頻度も次第に減っていって
今じゃもう連絡なんて取るわけがない。
「てか、私スマホ変わったし...」
シゲが私の番号知ってるわけがない。
考えても考えても浮かんでくるのは
シゲのくしゃっとした笑顔で...
「...考えても仕方ないや、仕事行こう」
私の仕事はバーテンダー。
店長が独自で運営してる個人経営のお店。
これがまた店長がおしゃれででイケメンだから
あんまり目立つ場所にあるわけじゃないのにすごい人気。
でも私と店長以外に店員はいない。
そこが不思議でたまらない。
「人気なんだから店員増やせばいいのに...」
.
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作者名：咲羅 | 作成日時：2022年3月6日 21時
