33． ページ34
好きだよ。
気づきたくなかったよ。
だってお前は、ジミンさんが好きなんだもんな。
邪魔者になりたくない。
あっさり引いて、良い人になりたい。
テテの恋路を塞ぐようなめんどくさい奴はごめんだ。
「全部テヒョンイヒョンに言いましょう」
「なんで、」
「Aヒョンは溜め込みすぎなんです、爆発しますよ」
「…でもさ、」
俺とテテは、“友達” なんだ。
急にこんなこと言ったって…
いつものノリで誤魔化せるか。
そのいつものノリが発動できるかも分かんねえけど。
「いざとなったら、逃げればいいです」
「はは、言い逃げ？」
「僕もいっぱい逃げました」
ハグ逃げも〜キス逃げも〜、って指をおりながら数えてるシウくん。
てか何それ。
キス逃げとか初めて聞いたぞ。
「わっ、Aヒョンもう外暗いです」
「うわ、冬って日落ちるの早いな」
「…帰りますか？」
「…デザート食ってからにしよ」
いいですね、ってメニュー表を眺めはじめるシウくん。
ありがとうな、話聞いてくれて。
ちゃんとテテに会いに行こうかな。
すっきりしたいし。
「いつ会おう…」
「テヒョンイヒョンですか？」
「うん…」
「そんなの早いほうがいいに決まってます」
だよなあ、
でもなあ、心の準備がなあ…。
俺って結構ヘタレ？
緊張してドキドキする。
うーうー唸ってたら、スマホの着信が鳴った。
俺のじゃ…ない。
「あ、ごめんなさい、僕だ」
「出ていいよ」
「ありがとうございます」
耳にスマホを当てて小声で喋ってる。
誰かな、ジョングクさんかな。
「…え、違うよ、なに…？今は…ご飯食べてたの」
およよ、怪しい雰囲気。
シウくん困った眉毛になってる。
「今日は…お買い物してて、なっ、違う…！なんで、」
……本格的に大丈夫？
涙目なってない？
「ち、ちがうもん…っ、やだ、ひょん…っ」
「どした、代わろうか？」
「うぅ、ひょんのばかぁ」
ぐすぐす泣くのを我慢しながらスマホを俺に手渡したシウくん。
あー、やっぱジョングクさんか。
「“…誰ですか、あんた”」
「あー、シウくんの先輩です」
「“気安く名前呼ばないでください”」
「すみませんでした」
え、すっごい気が立ってるんですけど。
怒ってる、こわい。
「“外に黒い車停めてるんで乗って、あんたも”」
「あ、はい」
…修羅場。
逃げたい。
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リト - とても大好きな作品が見つかりました！他の作品も全て漁ります☀︎ (2022年4月13日 22時) (
レス) id: 2df230b8f3 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - 素晴らしく良かったです。ご馳走様でした！！ (2021年3月5日 23時) (レス) id: bc2f027781 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - 更新ここまでほんっっっとにお疲れ様でした！これからも頑張って下さい！ (2021年3月1日 21時) (レス) id: dec5fc1270 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - うわぁ。もう、続きが楽しみ〜。(≧◇≦) (2021年2月28日 23時) (レス) id: bc2f027781 (このIDを非表示/違反報告)
taitaitai_123(プロフ) - とても続きが気になります！更新楽しみにしてます！ (2021年2月21日 17時) (レス) id: 02fd041d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らぐまっと
| 作成日時：2021年1月2日 10時
