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ゆっくりお話しながらご飯も食べ終えて、
デザートなんか頼む?ってなってた頃。
後ろに座ってた女の人達は帰っていった。
なぜかお辞儀もされた。
「あ、そういえば最近ヒョン達に会ったんですけど…」
「ヒョン達?」
「テヒョンイヒョン達です」
テテ。
ドキッて心臓が跳ねた。
思わずシウくんの目を見つめてしまう。
メニュー表をめくってた手も止まった。
あからさますぎるだろ、俺。
「…テテ、どんな感じだった?」
「なんか元気無くて。あんなヒョン初めて見ました」
「…そっか、」
俺のせい、だよな。
いや、元はと言えばテテのせいじゃん。
あんなことしておいて。
でも…なんの連絡もしない、俺も悪い。
「Aヒョン、テヒョンイヒョンと仲良しですよね?」
「あ〜…」
「僕には上手くできなかったから…慰めてほしい、です」
「…テテを?」
「はい」
シウくんから聞くテテの様子は、もうはっきり言って終わってた。
睡眠不足でクマも酷くてやつれてた?
バカかお前は。
なんで俺が突き放しただけでそうなんだよ。
ガラスのハートですか?あ?
「慰める、つっても…」
「…」
「テテが沈んでんの、俺のせいだし」
「え、喧嘩でもしたんですか?」
「…そんなとこ」
街の中見れば、絶対どこかにテテ達の広告でもなんでも上がってて。
見ないように、考えないように歩いてた。
苦しいから。
俺がテテの1番ならいいのに。
ジミンさんじゃなくて、俺…
「Aヒョン?」
「あ、どうした?」
「えっと、どうせテヒョンイヒョンが悪いことしたんだろうな…って思って」
「あは、正解」
「わあ、当たりました」
パチパチ胸の前で手を叩いてる。
シウくん…って頼れるよな。
真面目だし、賢いし。
それにテテ達と繋がりもあるし。
全部、言っちゃうか。
「あのさ、俺テテに襲われたんだよね」
「……え!?」
「あ、最後まではしてないよ?ただ抜かれただけ…」
「え、ばかですか、テヒョンイヒョンはなんなんですか、あほですか」
「お、おお、」
穏やかなシウくんからチクチク言葉が…。
はは、逆に俺が冷静になるなあ。
「…とまあ、俺は利用されたわけさ」
「………ひどい、ひどいです」
「シウくん顔怖いよー」
「想像以上でした」
シウくんに全部打ち明けた。
人に話すとこんなに気持ちが楽になんだね。
ありがとう。
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リト - とても大好きな作品が見つかりました!他の作品も全て漁ります☀︎ (2022年4月13日 22時) (レス) id: 2df230b8f3 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - 素晴らしく良かったです。ご馳走様でした!! (2021年3月5日 23時) (レス) id: bc2f027781 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - 更新ここまでほんっっっとにお疲れ様でした!これからも頑張って下さい! (2021年3月1日 21時) (レス) id: dec5fc1270 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - うわぁ。もう、続きが楽しみ〜。(≧◇≦) (2021年2月28日 23時) (レス) id: bc2f027781 (このIDを非表示/違反報告)
taitaitai_123(プロフ) - とても続きが気になります!更新楽しみにしてます! (2021年2月21日 17時) (レス) id: 02fd041d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らぐまっと | 作成日時:2021年1月2日 10時