30． ページ31
「ん、うま」
「おいひいです」
口いっぱいに頬張って幸せそう。
適当に入ったお店にしては俺すごくない？
ここ、当たりじゃない？
「シウくん、いろんな人に見られてるよ」
「ふぇ？」
「ほら、みんなチラチラ見てる」
席の近くを通り過ぎる人だったり、離れたテーブルでご飯食べてる人だったり。
いやあ、分かるよ。
かわいいよね、シウくん。
でも俺はそんな君たちからシウくんを守らなければならないんだ。
「違いますよ、Aヒョンのこと見てるんです」
「え、俺？」
「バイト中もAヒョンのこといっぱい聞かれますもん」
「そうなの？」
え、それは知らなかった。
でもそんなことないと思うけどなぁ
あれは結構シウくんのことを狙ってる目だった気がするんだけど。
辺りをじっくり見回してみると、目が合った人達全員に目を逸らされる。
…俺、逆に嫌われてんじゃね？
女1「ちょ、斜め前の2人組」
女2「おけ、もう確認済み」
女1「あの受け顔の首見たか」
女2「バッチリ」
女1「あれはヤったな」
女2「くそ激しいやつだな、最高」
…しっかり俺の耳まで届く声。
これは…仲間発見。
シウくんには聞こえてないっぽい。
女1「受けが受け受けしてて、あれはもう、受けだ」
女2「それな、攻め側も生粋のタチだわ」
女1「てかサイズ感も良すぎん？」
女2「それな、ちょうど良すぎて吐きそう」
あは、俺とシウくんでできちゃってんのね。
俺じゃないんだけどな
もっとかっこいい人なんだけどな、シウくんの相手は。
いやでも、腐ってる人にとっての妄想は使命ですから。
ちょっくら協力しよう。
「シウくん、ついてる」
「へ、どこですか、」
「こっち」
「え、あ、食べ…！」
女1「うお、マジか…！」
女2「やべえ、撮っとけば良かった…！」
後ろの席がガタガタうるさくなる。
はは、分かりやすい。
俺も普段こんななのかな。
「Aヒョン…ど、どこからが、浮気ですか、」
「もう十分浮気なんじゃない？」
「え、」
女2「え…！？浮気って言った…！？」
女1「ドロドロした展開…！大好物…！」
盛りに盛り上がってるね。
でもシウくんかわいそうだから演技やめる。
「うーそ、ごめんね。シウくんはかわいい後輩だよ」
「Aヒョンは、かっこよくて、大事な人です」
「あら嬉しい」
女1「推しカプできたわ…」
女2「同じく」
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リト - とても大好きな作品が見つかりました！他の作品も全て漁ります☀︎ (2022年4月13日 22時) (
レス) id: 2df230b8f3 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - 素晴らしく良かったです。ご馳走様でした！！ (2021年3月5日 23時) (レス) id: bc2f027781 (このIDを非表示/違反報告)
きよ - 更新ここまでほんっっっとにお疲れ様でした！これからも頑張って下さい！ (2021年3月1日 21時) (レス) id: dec5fc1270 (このIDを非表示/違反報告)
sumiko(プロフ) - うわぁ。もう、続きが楽しみ〜。(≧◇≦) (2021年2月28日 23時) (レス) id: bc2f027781 (このIDを非表示/違反報告)
taitaitai_123(プロフ) - とても続きが気になります！更新楽しみにしてます！ (2021年2月21日 17時) (レス) id: 02fd041d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らぐまっと
| 作成日時：2021年1月2日 10時
