49 ページ6
.
『どーゆーこと…?』
血が繋がってない、てことは兄妹じゃないってこと?
信五「それから、戸籍上も、俺らは兄妹じゃないってことになっとった」
赤の他人、ってこと?
衝撃過ぎて言葉も出ない。
信五「Aは、お前の母親と、俺らのオトンとはまた別の男との子、らしいわ」
は?
じゃ、じゃあ私は、兄妹でもない男の人たちに育てられた、ってこと?
信五「やから俺らは、バレんように、血は繋がってないけどAを養子として家族にしようとしてたんや」
隆平「この紙を区役所に提出したら、Aとは戸籍上も家族になんねんね」
でも、
『わ、私のホンマの父親、は…?』
一体、誰なん…?
すばる「あぁ、死んだ、って」
死んだ…?
本当の父親はこの世におらん…?
『なにそれ…』
勝手すぎるわ。
『じゃあ私…っ、父親にも母親にも捨てられたんや…っ』
そう思うと虚しくて
涙が止まることはなかった。
それから隣に座っていた裕兄ちゃんが背中をさすってくれて
落ち着いた。
裕「Aってデリケートやから、絶対落ち込むと思って…、
バレんように動いとったけどあかんかったわぁー。」
私を気遣ってか、いつもより高めのトーンで話す裕兄ちゃん。
章大「そんなことも気付く、って、Aが僕らのことちゃんと見てくれてる、っていう証拠やねんけどね(苦笑)」
信五 「A、これだけは信じてくれ。
俺らは、たとえ血が繋がってなくても、
たとえ戸籍上では家族じゃなくても、
ずっとずっと、兄妹やから。
.
.
お前は、ひとりじゃないから」
『信、ちゃん…っ』
止まったのにまた溢れ出す涙。
隆平「わわわ、また泣いてもたやん!」
今度は隆くんが背中をさすってくれた。
隆平「Aは、ひとりじゃないねんで?
ずーっと、僕らがそばにおるからな」
『ありがとう…、みんな…』
.
20人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
横山隆平 - とても気に入りました★最後の展開想像しませんでした。。。まぢなきしちゃいました(。>д<) (2014年9月23日 0時) (レス) id: 2a7d0e1b67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちぱぱ | 作成日時:2013年12月13日 1時