人見知りマンネ

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……ここはどこ？





久々に来たソウルは人で溢れてて少し怖い。





人見知りの僕には地獄のような場所だ。









そんな地獄になぜ来たかというと









ピアノの発表会でいきなり名刺を渡されたからだ。





自分で言うのは恥ずかしいけど、ピアノやバイオリンの業界では貴公子って言われてるみたい...





恥ずかしいし、思ったことは無い。





けど、肌が白くて俗に言うイケメンの部類らしいこの顔から貴公子って言われてる。





不本意だけど！！！





その日はピアノの発表会当日……だったかな？









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〜発表会当日〜









僕の発表も終わって、深々とお辞儀を今日もする。





ステージの上は恥ずかしい、無意識に少し早歩きで降りてしまった。









「……っふぅ。」









降りきった階段の下で息が漏れる。





何時になってもこの人前での演奏は恥ずかしい。





でも、一方その緊張が集中力を作り僕の音楽を引き立ててる。









(今日も頑張ったね、僕！ご褒美は何がいいかなー？)









頑張ったあとは自分を必ず褒める。





その方がストレスが減るって思うから！





そんな風に自分へのご褒美を考えて他の人の演奏が終えるのを待つ。









しばらくすると今回の発表の一番良い賞を貰ってたみたい！





あまり賞にこだわらない僕でも、やっぱり嬉しいものは嬉しい！





トロフィーを持って控え室に戻り、帰る準備をしていると……









...ｺﾝｺﾝｯ









(ん？)







ｶﾞﾁｬ
「……はい。」






？「あの！Aさんの控え室で間違いないですか？」






「(え。誰？！え、どうしよ、え、え)...」






？「あー、人見知り？なのかな、取り敢えずこれ、名刺受け取ってください。


アイドルになりませんか？？


君の音楽をもっと生かせるように！！！


待ってますから！


明日！名刺の場所まで来てくれると嬉しいです」ﾆｺ





「(あ、はい！わかりました。)...あ」ﾍﾟｺｯ









ｶﾞﾁｬ...ﾊﾟﾀﾝ









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