云われてしまっては ページ2
現在地、太宰さんの膝の上。
ちなみに太宰さんは、漸く仕事をしてくれていた。
太宰さんは私の土下座よりも、「何でもする」という言葉に物凄く反応したのだった。
「分かった。仕事をするとしよう」
『ほ、本当ですか!?』
「じゃあ、私の膝に来てよ」
『』
「だって君、何でもするって云っただろう?」
________そう云われてしまえば、断れなかった。
云い出したのは自分なのだ。
そんな会話をした後、私はおずおずと太宰さんの膝の上に座る。
太宰さんは満足そうに笑い、カタカタとパソコンのキーボードを打ち出したのだった。
ちらちらと入る、周りからの目線。
――――…嗚呼、凄く恥ずかしい。
だがそれで太宰さんが仕事をしてくれるならと、周りは何も云わなかった。
膝の上に座る私は、羞恥を無視して資料に目を通す。
『あ、ここ打ち間違ってますよ』
「本当だ、ありがとAちゃん」
時々そんな会話をし、黙って資料を読んでいると、ふと上司が口を開いた。
「Aちゃんの髪、綺麗だよねぇ」
『え、そうですか…?ありがとうございます』
褒められた事は素直に嬉しかった。
だがそれも束の間、突然の彼の行動に固まった。
『…っな、なななにを…』
「んー、Aちゃんあったかーい」
『抱き着くなくださいこの莫迦上司!』
______それから暫く抱き着かれ、その日私はゲッソリと家に帰ったのだった。
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お湯(プロフ) - のりばやしさん» またコメントありがとうございます…!感動してくださったならなによりです!新作も頑張ります(*´`*) (2018年8月9日 19時) (レス) id: 2451ee7fcd (このIDを非表示/違反報告)
のりばやし(プロフ) - もう一度失礼します!!完結おめでとうございます!!めちゃくちゃ感動しました!!話の終わらせ方が素晴らしい!!新作待ってます! (2018年8月9日 18時) (レス) id: 450ab9bd17 (このIDを非表示/違反報告)
お湯(プロフ) - のりばやしさん» そう言ってくださり嬉しいです!ありがとうございます〜!! (2018年5月24日 18時) (レス) id: 2451ee7fcd (このIDを非表示/違反報告)
のりばやし(プロフ) - 話の展開と語彙力に心を動かされます。更新頑張ってください!!(*^ω^*) (2018年5月23日 19時) (レス) id: 450ab9bd17 (このIDを非表示/違反報告)
お湯(プロフ) - すばるさん» 返信遅くなって申し訳ございません…!!ありがとうございます!!可愛い太宰さん、いいですよね…!(*´▽`*) (2018年2月23日 20時) (レス) id: 2451ee7fcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お湯 | 作成日時:2017年10月9日 18時