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side宿儺
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俺は夕食を届けに来るAを、隣の部屋で待ち伏せしていた
俺の部屋には俺の呪力を纏わせた呪骸を置いていたから、恐らくばれることはないだろう
そして、Aが俺の部屋の前まで来たところで帳を降ろした
案の定、Aは逃走しようと術式を使ったが、帳に阻まれて脱出は出来なかったようだった
そして抵抗出来なくなったAを、部屋まで運んだ
俺を避けた理由を聞いたが、どうやら言うつもりはないようだった。
思ったよりも本気で避けられていたことと、Aが俺に隠し事をしているという事実に、実際少々腹が立っていた
少し脅かせば、本当の理由を吐くかと思い、俺はわざと冷たい反応を見せ、部屋を出ようとした
が、
後ろでAがしゃくり上げるように泣く声が聞こえた
とっさに振り向けば、Aが謝りながら、ボロボロと涙を零して泣いていた
宿(少しやり過ぎたか！)
慌てて駆け寄るが、Aは顔を上げてくれない
何か声を掛けようとした瞬間、Aが口を開いた
貴｢好き、なんです…｣
宿｢！｣
一瞬、何が起こったのか分からなかった
だが話を聞いていると、どうやらAは、
従者で無ければここに居れないと。
俺を好いていることがばれたら、最悪俺にこの屋敷から追い出されると。
そう思っていたらしい
宿(全く、見くびられたものだ)
(…いや、Aがそう思うのも、仕方がないことなのかもしれんな…)
俺は、Aが囚われている『従者』という肩書きを捨てさせた
これが一番手っ取り早いと思ったからだ
すると今度は、この屋敷にいる理由を求めた
宿｢お前がここに居るのに、理由はもういらん。｣
ただ居るだけで良い。
Aは俺にとって、もうそういう領域の存在だった
だが、これではきっとAは納得しないだろう
そう思い、
宿｢どうしても理由が必要ならば、『俺がお前を求めるから』。それでは足りんか？｣
そう言えば、Aはまた涙を流して、
貴｢足りないわけが、ありません｣
と言って、幸せそうに笑った
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たわし - 尊い、、、。ぬふ、ぬふふ (2021年3月7日 14時) (
レス) id: 6472def61e (このIDを非表示/違反報告)
さとる - 尊い泣ける (2021年3月7日 13時) (レス) id: 63ad36ada3 (このIDを非表示/違反報告)
yu(プロフ) - 一気読みしました！！すごいおもしろいです！！ (2021年3月6日 22時) (レス) id: 96a71449d3 (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - とても面白いです！！これからも頑張ってください！続きを楽しみにしてます！ (2021年3月4日 3時) (レス) id: 9280cade43 (このIDを非表示/違反報告)
猫人形 元猫耳ｱﾔﾂﾘ人形 (°∀° )(プロフ) - こういうの読みたかった！書いてくださりありがとうございます…> < 読んでいてとっても楽しいです！更新楽しみにしています！ (2021年2月17日 6時) (レス) id: d4943c1156 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさ | 作者ホームページ：http://sakikoni0708
作成日時：2021年2月13日 0時
