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私が大きな声で、叫んでいると
突然、扉が開いた

だがそれは今、私の目の前にある宿儺様の部屋の扉ではない。

貴(隣の部屋?!嘘でしょ!!だって、確かに宿儺様の部屋から気配がしたのに!
いや、今はそれどころじゃない、早く術式で逃げないと!!)

私は慌てて術式を発動させた。緊急事態だった為、咄嗟に時を停止させた

そして、扉が開いた部屋から離れる方向に急いで走った

しかし、

ドンッ
貴「いっ!!痛った!…な、何?!」

走って数歩目で、私は大きな壁のようなものに勢いよくぶつかった

相当な勢いでぶつかった為、かなり痛かった。私は、涙目になりながらぶつけた額を抑えた

貴(一体何なの……って、これ、もしかして帳!?)

いや、もしかしなくてもそうだ

家の中に帳

しかも先程扉が開いた部屋の周りにだけ降ろされた、中から出ることを妨害する帳のようだ

貴(や、やられた!これじゃあいくら時を止めたって、逃げられない!!)

私は逃げ道を失って、戻るにも戻れず、その帳の側で冷や汗ばかりかいていた

それに、
貴(やばい、時間を停めていられるのもそろそろ限界…が、…)

呪力を激しく消費し、立っていられなくなった私は、ペタンと床に座り込むと同時に、術式も切れてしまった

すると先程扉の開いた部屋から、宿儺様がこっちに向かって歩いてくる音がした

宿「その様子だと、目一杯まで術を使ったか?」

貴(体が、動かない……ダメ、まだ宿儺様と話せる程の心の準備は整ってない!)

私の焦る気持ちとは裏腹に、足音はどんどんと近づいてくる

そして、とうとう私の真後ろまで来てしまった

宿「…話は部屋で聞こう」

そう言うと宿儺様は、私を軽く抱えて歩き出した

貴「えっ?わっ!」

私は急に抱き上げられた事と、いきなりの至近距離に、また顔が熱くなり鼓動も早まってしまった。

やはりまだ、心の整理が出来ていない。
このままではダメだ。

と、せめて自分の足で歩かせてと抗議しようとした

貴「宿儺様、ちょっと待って下………!!」

そして、宿儺様の顔を見た時、気付いた。




私の今までの行動が、



宿儺様を怒らせてしまっていたことに。

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設定タグ:呪術廻戦 , 宿儺 , 両面宿儺   
作品ジャンル:恋愛
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たわし - 尊い、、、。ぬふ、ぬふふ (2021年3月7日 14時) (レス) id: 6472def61e (このIDを非表示/違反報告)
さとる - 尊い泣ける (2021年3月7日 13時) (レス) id: 63ad36ada3 (このIDを非表示/違反報告)
yu(プロフ) - 一気読みしました!!すごいおもしろいです!! (2021年3月6日 22時) (レス) id: 96a71449d3 (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - とても面白いです!!これからも頑張ってください!続きを楽しみにしてます! (2021年3月4日 3時) (レス) id: 9280cade43 (このIDを非表示/違反報告)
猫人形 元猫耳アヤツリ人形 (°∀° )(プロフ) - こういうの読みたかった!書いてくださりありがとうございます…> < 読んでいてとっても楽しいです!更新楽しみにしています! (2021年2月17日 6時) (レス) id: d4943c1156 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わさ | 作者ホームページ:http://sakikoni0708  
作成日時:2021年2月13日 0時

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