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宿「傍に居よう」
そう言えば、Aは顔をパッと上げ、安心したように俺から少しだけ離れた
宿｢よし、少し待っていろ。今、水と手拭いを持ってk、A？｣
少し離れたと思ったAが、今は立ち上がろうとした俺の着物をしっかりと握って離さない
貴｢……行ったら、嫌です…｣
宿(熱のせいか、それとも説得のおかげか…
素直になったのは良い事だが………)
一旦部屋を出なければ、何も持ってくることは出来ない。だからそういう訳にも行かないのだが…
今にも泣きそうな顔で言うので、どうしたものかと悩む
宿｢A、心配するな。すぐに戻ってくる。俺は何処にも行かない。｣
貴｢本当、ですか………？｣
宿｢あぁ、約束しよう｣
貴｢……分かり、ました、｣
まだ少し不安そうにはしているが、Aは俺の着物から手を離した
俺はAの頭を軽く撫でてから、部屋を出た。
┈┈┈┈┈┈┈┈
水や手拭い、その他必要になりそうな物を、一通り持った。
もう一度取りに行くようなことにならないよう、実際使わないかもしれない物まで持ってきた為、少し時間がかかった。
宿(Aが不安で泣いているかもしれんな)
そう思い、俺は早足で部屋へ向かった
だが、そんな心配は無用だったようだ
Aは横になって、眠っていた
その姿を見て安心し、俺はゆっくり部屋に入って静かに荷物を置いた。
近くまで行くと、眠ってはいるものの、まだ熱で辛そうにしていた
俺は、濡らした手拭いをAの額に乗せ、掛け布団を肩まで掛けた
宿(後はしばらく経過を見るしかないか)
その日、俺は一時もAの傍から離れることはなかった
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たわし - 尊い、、、。ぬふ、ぬふふ (2021年3月7日 14時) (
レス) id: 6472def61e (このIDを非表示/違反報告)
さとる - 尊い泣ける (2021年3月7日 13時) (レス) id: 63ad36ada3 (このIDを非表示/違反報告)
yu(プロフ) - 一気読みしました！！すごいおもしろいです！！ (2021年3月6日 22時) (レス) id: 96a71449d3 (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - とても面白いです！！これからも頑張ってください！続きを楽しみにしてます！ (2021年3月4日 3時) (レス) id: 9280cade43 (このIDを非表示/違反報告)
猫人形 元猫耳ｱﾔﾂﾘ人形 (°∀° )(プロフ) - こういうの読みたかった！書いてくださりありがとうございます…> < 読んでいてとっても楽しいです！更新楽しみにしています！ (2021年2月17日 6時) (レス) id: d4943c1156 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさ | 作者ホームページ：http://sakikoni0708
作成日時：2021年2月13日 0時
