呪いの王となる前の。【宿儺】

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貴｢………ん、……コホッコホッ｣




｢……ん"？あ"れ"？｣



貴(やばい、喉が痛い。)


原因は……考えなくても分かる
昨日の雨だろう




喉は痛いが、体は動くようだ

貴｢あ"ーー、ん"んｯ！
あーーー、うん。行けるな！｣


いつも通り着替えを済ませて、私は私の仕事をするために部屋を出た



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

貴｢宿儺様、朝ですよ｣

宿｢ん……あぁ、｣


貴｢おはようございます｣

宿｢…ん？A、その声はどうした？｣

貴｢あー、昨日雨に打たれたせいですかね。朝少し喉が痛くて…でも！それ以外の体調は全然優れてますので、大丈夫です！ご心配無く！！｣

宿｢はぁ…だから昨日、早く拭けと言ったんだ。｣

貴｢あはは、、すみません、｣

宿｢まぁ…お前の大丈夫という言葉を信じるとしよう。
無理はするなよ｣

貴｢！ はい！｣

宿｢よし。

それと、今日は出掛けん。やる事が済んだら部屋に来い｣

貴｢分かりました。



ーーでは、失礼します｣





(『大丈夫という言葉を信じるとしよう』)

そう言われた時、少しドキッとしてしまった。
自分は、宿儺様に心配をかけてばかりだったから、もう呆れられたかもしれないと思っていた。

だが、宿儺様は『信じる』と言ってくれた

貴(信頼、してもらえてるんだ)

嬉しさと同時に、その信頼を決して裏切ってはいけないと強く思った






の、だが…………………

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