【銀魂】沖田くんと彼女さん３

110.頑固で不器用 ページ22

Aside


山崎「局長、Aさん、何なんですかありゃ.....」


A「総悟はね、幼い頃に両親を病気でなくしてずっとミツ姉が親代わりだったの。ミツ姉は私のことも世話やいてくれてたし。私たちにとって母親みたいな存在でもあるの。」

近藤「男にはああいう鎧の紐解く場所が必要なんだ。特にアイツのような弱味を見せない片意地張った奴にはな。」


山崎「...そうですか。今日の沖田さんは見なかったことにします。」


プルルル、プルルル

A「あっ、ごめん私の携帯だ。」

誰からだろう、携帯を開くと画面にはお兄ちゃんと表示されている。

近藤「構わんよ。俺はこれから仕事(と言う名のストーキング)があるからこれで失礼する。」

A「....ほどほどにしてくださいよ。」


ポチッと通話ボタンを押して電話にでた。

A「もしもし、どうしたのお兄ちゃん」

土方「今日の調査は俺が行くからAは来なくていい。」

A「えっ！なんで？私が行くよ。それよりなんでもう仕事に出てるの？こっちにくればよかったのに...」

土方「.....いいから、今日は俺が行く。山崎にも伝えておけ。」

ブツッと一方的に切られた電話。

A「だってよザキ。」

山崎「わかりました。でも副長はどうして来なかったんでしょうか。」

A「....さぁね。」


過去にお兄ちゃんとミツ姉に何があったかは知っているけど、私が話すようなことではないから、ザキには悪いけど黙っていることにした。

それにしてもお兄ちゃんは何かと頑固で不器用なんだよなぁと改めて思った。

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