16.覚悟 ページ17
沖田side
A「あのね、わたしホントは......やっぱりなんれもない(なんでもない).....」
沖田「なんでィ続きが気になるじゃねーか。いいから言ってみろぃ。」
話始めたかと思いきや、なんでもないと黙ってしまったA。気になって言って欲しいと頼んでみると、少し間をおいてから
A「....ほんとは、ずっと....寂しかったの.....」
そういって恥ずかしいのか俺にぎゅっと抱きついて顔をうずくめるA。
沖田「(そりゃそーだろうな)」
なにせ四年間、遠距離だったのだ。誰だってさみしいと思うのが当たり前だ。Aとは会えても年に3〜5日くらいだった。
自分でも悪かったとは思っている。だけど上京してからはとんでもなく忙しく、まとまった休みをとることができなかった。ましてやAをこっちに連れてくる覚悟ができなかったんでィ。
Aはもともとこの仕事に就くことを強く望んでいた。AはAでこの仕事に就かなくてはならない理由があったわけで....それを知っているし理解できるからこそ俺には覚悟が必要だった。
肩書きがなければただの人斬りだし、仕事柄、いつ命を落としたっておかしくない。絶対に守ってやれる自信がないといけなかった。
ほんとはこっちにこいって何度も言おうとしていた。けどいざその時となると言えずにいたのである。Aはこの四年間一度も寂しいだとか、江戸に行きたいだとか言ったことがなかった。きっと我慢していたのだろう。
沖田「寂しい思いをさせちまってわりぃ。俺にお前を絶対に守ってやれる自信がなかったんでィ。」
A「ううん。いいの、わたしのこと心配してくれてたんでしょ。」
いいかげん覚悟を決めなきゃなんねーな。
沖田「約束する。なにがあってもお前のことを守るしずっとそばにいる。」
A「ありがと。そーご..大好き。」
安心したのかAは寝てしまった。Aにそっと口づけをして俺も眠りについた。
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千穂(プロフ) - ゆきさん» 感想ありがとうございます!応援して貰えると凄く励みになります。これからも更新頑張ります! (2020年2月28日 14時) (レス) id: d8b565e962 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初コメ失礼しますっ! いやぁ、この小説おもしろいですね。 つい、はまってしまいました(笑) いつも更新楽しみにしてます! 頑張ってください! (2020年2月26日 23時) (レス) id: ecf57c3ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千穂 | 作成日時:2020年1月18日 16時