意識の外で ページ6
私と同じ、ひとりぼっちの世界にいるくせに
あなたの言葉には 不思議な力強さがあった。
“でも僕と君ならそれは”
そう、
あなたと私なら________。
私たち
あの時、ほんの一瞬だけ
ひとりぼっちじゃなくなったの。
“ここで…死ぬんだ。私。”
辺りは一面真っ赤っか
真っ黒な煙がアクセント
私が最後に見る景色、
私の最期を見る景色。
なんてつまらなくて 恐ろしい景色なんだろう。
何度も死ぬことを考えてきたけれど
最後に見る景色は
もっと綺麗な色がよかったのにな。
熱い、息が苦しい、良いことなんて何にもない。
お母さん、お父さん 迎えに来てって
いくら心が叫んでも
誰も私を見つけてくれない。
天国と地獄 どっちに行くのかな。
どうせ地獄だ、
天の神様だって きっと私を除け者扱いするから。
私、本当にここで死ぬの？
…嫌だ。
私はまだ死にたくない、
本当はもっとここにいたい
本当はもっと生きていたい
だってまだ、
お母さんにありがとうって言ってない
お父さんにごめんねって言ってない
二人に大好きって言いたい
サッカーだって やっていたい
死んでもいいや、なんて嘘
本当はもっと愛されたいの
誰でもいいから私を愛して
嫌だ、こんなの、
見たくない、
見たくないんだ、もう何も。
あんな鋭い眼差しも、
あんな憂いを帯びた両親の目も、
泣き叫ぶ妹の顔も、
真っ赤な炎も真っ黒な煙も。
全部、全部。塗りつぶしてしまえ。
もう何も、見えないように。
“僕はここにいる。”
見えない世界で
誰かが言う。
__________あなたは、誰？
どうして私を見つけたの？
どうして私に手を伸ばすの？
どうして、あなたは、そこに。
“待って___________。”
あなたは、私の、何だ。
あなたは一体、何故だ。
冷たくて真っ黒な海の中に
唐突に射した月明かりが
ぼんやりとした明るさが
私の何も見えない目を狂わせるんだ。
君の、名前は？
あなたの、名前は。
“______________ノサカ、ユウマ。”
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やっさん(プロフ) - もちまる。さん» 素晴らしい内容です。夢主さん、良かったですね(^o^)v。しかし、人生の本当の勝負はこれからですぞ〜(^^) (2020年10月27日 20時) (
レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
一郎太と士郎が好きな者♪リン(プロフ) - 何か今更感溢れてるんですけど、完結おめでとうございます！(一年ぐらいたってるのにww) 私が占ツクを始めるきっかけとなったこの作品。 完成度が高くて、私もこんな作品を書けるような作者になりたいです！ ありがとうございました！！ (2020年4月22日 1時) (レス) id: e6fb3fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - やーだもう…青春…たまたま見つけて流れ読みしてきたら3時間前に完結してたんですけど…完結おめでとうございます！ (2020年3月30日 3時) (レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
shoto(プロフ) - もっと評価されるべき。最高。こんな最高な作品と夢主ちゃん、野坂君を書いてくれて本当にありがとうございます。 (2020年3月29日 22時) (レス) id: ef163209c8 (このIDを非表示/違反報告)
ユキウサギ - とても良かったです！！！！ 野坂さん最高ッス！！！！！！！！ (2020年2月27日 22時) (レス) id: ce069fbf80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちまる。 | 作成日時：2019年4月27日 23時
