ニロ・・・・・ ページ43
碧月side
…誰かに持ち上げられたような感覚
だれだろう?
“死ぬなよ、すぐ運んで助けてやるからな”
この声はニロくんかな、ニロくんが見つけてくれたんだ…
ごめんね、みんなの貴重な時間を私のせいで潰しちゃって、迷惑かけてばっかだね…
あの時油断してなければなぁ…
マネージャーにならなければなぁ…
誰も傷つかなかったし今頃楽しくバレーしてたかもしれない
このまま起きない方がいいのかな、そうすれば迷惑かけることも、傷つくことも辛いこともない
“それであなたはいい?覚めなくていい?一度決めたら変えることは出来ないよ?”
【一緒に…ゲームしよ?…】研磨…
【お前はえらいな!】やっくん…
【バレーが好きって伝わってくるよ】清水先輩…
【何かあったら言いなよ】澤村先輩…
【俺はお前の味方だ】てつろう…
今までの思い出が、みんなの言葉が溢れ出てくる
あの時の記憶も、研磨とてつろうと遊んだ記憶も、やっくんとの思い出も、烏野での思い出も…
私にとって全部が宝物だ
もし、覚めることを選ばなければ、研磨とゲームすることも、烏野のみんなとバレーを続けるのも、てつろうと話すことも、触れることも出来なくなる…
それは、それはやだ。負けたくない
“A、目を覚ませ。みんなお前が起きるのを待ってる”
みんな、待ってる?…
私まだ生きたい、みんなといたい
“それでいいのね?”
うん、傷つくかもしれない、辛いかもしれない
だけど私は、負けない
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作者名:咲 | 作成日時:2017年9月25日 23時