少女、二重人格につき取扱注意 (ページ42)

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あの後話し合いの結果、鉄哲チームから鉄哲くんと塩崎さんが繰り上がりその１６人でトーナメントをすることになった

『(私は、、。青山くんとだ)』

青「相性最悪だね☆」

『(近い、、。)お手柔らかに』

青山くんに話しかけられるが負けるつもりはないし
個性が使えない相手なんて今更どうってことない

『勝たなきゃ…』

そのままレクリエーションの時間になるが本選出場者は自由なのでチアの格好が長い間放送されるのも嫌だったので会場から離れる

『(チアの格好落ち着かないな…)』

轟「おい」

声が聞こえた方を向くと

『！！轟くん？』

個性のこともあるのか、自然に囲まれてる方が落ち着くので木がある場所に来たけど先客がいたみたい

『ごめんね、他のところ行くね』

轟「そうじゃねぇ……思い出したんだ

お前、ヒーローランキング元No.3のスノードロップの娘なんだろ」

『そうだけど……それが何か関係あるの？』

今までの視線とは違う、私のことを邪魔者を見るかの様な目で睨まれる

轟「親がヒーロー…しかも昔とはいえ上位ランキングにいた親父をもつ物同士……俺はお前にも負けねえ」

『やっぱり…悲しいよ』

轟「は？」

『ごめんお昼休憩の時、緑谷くんと話してるの聞いてたの…』

轟くんの過去について聞いてしまったことはあまり気にしていないみたいだったけど、「同情か」と聞かれる

『違うよ。

私はお父さんがヒーローだからヒーローになりたいんじゃない
私が！誰かを救ける、手を差し伸べられるヒーローになりたいから

ヒーローになるのにお父さんも周りも関係ない』

私も轟くんの目をしっかり見て答える

『轟くんは？

本当にエンデヴァーを否定するためにヒーローを目指してるの？

今の轟くんじゃ敵に勝てるヒーローになれても
誰かを救うヒーローにはなれないよ……』

轟「チッ！お前に…何がわかる…！」

轟くんに手首を掴まれて少し痛いけど
その痛みが今の轟くんの感情に思えた

『わからないよ！でも！
エンデヴァーの息子とかプロヒーローの血筋とか関係ない

私は君を…1年A組でヒーローを一緒に目指すクラスメイトとして

……………ただの轟焦凍として見てるよ』

轟「………」

『轟くんの夢も、個性も、容姿も！君だけの』
轟「うるせぇ」

本気で怒った轟くんは私の手首を離し1人で別の場所に行ってしまう
その後ろ姿は悲しく、救けを求めているように見えた