♯6 浮遊 ページ6
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『…はぁ、疲れた』
まだ教室に着いたばかりなのに朝の出来事で少し疲れてしまった。
きっと私は、入学式でのことをいつまでも引きずるんだろう。もっと早く自分の想いを伝えていれば何かがかわっていたかもしれない。なんて仮定の話をしたところでもうもとには戻らない。
この恋は行き場を無くしてしまった。これからどうすればいいのだろう。振られる覚悟で告白するか、このまま想い続けるのか、あるいは諦めるか。
どれを選んでも自分が辛くなることわかりきっている。もし告白しようものなら、振られた後で気まずくなってしまう。
多分、諦めることなんてできない。このままジャンに悟られないよう隠し続けるのだろう。
ここを卒業したあとのことよりも、私にとってはこの想いをどうするかの方が重要なのだ。
どうしたらいいの? 誰かに答えを求める様に前に向かって手を伸ばす。
考え事をしている途中で自分の手を誰かが掴んだ。
「…何やってんだ」
『わ、びっくり…した』
「驚いてる様には見えねぇぞ」
『そう、かな…』
「お前、朝から変だぞ。さっきも、門の中入ってんのに先に行っちまうし」
「…やること思い出してさ」
「…まぁ、別にいいけどよ」
そう言って、隣の席に腰をおろした。席も隣なせいでまた考えてしまう。いや、素直に嬉しいんだけど。
「おはよう。ジャン、A」
「おぅ、マルコ」
『おはよう、マルコ』
「うん、おはよう。…A、何かあったの?」
「えっ、何で?」
「何か悩み事? 僕でよかったら聞くよ」
『…そんなに悩みがあるように見えますか?』
「あれ、違った?」
「…そうじゃねぇよ。大方、他のやつにも同じこと言われたからだろ」
「そうなのかい?」
「俺も今朝、同じこと言ったからな。そういえば、アルミンも言ってたな」
『…そんなに悩んでるように見える?』
「うーん、そんなことないと思うけど」
「いや、わりと顔に出るぞ」
「…ふーん」
「…何だよ」
「ジャンはAのことよく見てるんだね」
「…ばっ、お前なぁ!」
「そんなに怒ることないだろ。なぁ、A…って」
『……すぅ………すぅ…』
「「…寝てる」」
「…起こすか?」
「まだ時間あるしいいんじゃないかな」
「それもそうだな」
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フェン(プロフ) - 神で確定した貴方様は神です。 (2020年3月27日 16時) (
レス) id: c799376a9e (このIDを非表示/違反報告)
S,JSB,K(プロフ) - ののか*さん» では、コメントしてくださった貴方は女神ですね。評価していただきありがとうこざいます。 (2017年7月30日 18時) (レス) id: 31aebc4975 (このIDを非表示/違反報告)
ののか* - 貴方は神ですか？はい神ですね。評価しました！ (2017年7月30日 0時) (レス) id: b9713ec0a6 (このIDを非表示/違反報告)
S,JSB,K(プロフ) - みいさん» ありがとうございます。これからも見ていただけるように頑張ります! (2017年7月28日 16時) (レス) id: 31aebc4975 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - はじめまして、コメント失礼いたします。ジャンくんらしさがでていてとても好きです///応援しています。 (2017年7月28日 14時) (レス) id: bb236334e5 (このIDを非表示/違反報告)
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