♯28 救い ページ28
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午前の授業が終わり、昼休みとなった。
今朝のことで頭がいっぱいなせいか全然授業に集中できなかった。
「…もう昼か。マルコ、屋上行こうぜ」
「うん、Aも行くだろ?」
『……私はいいや』
「A」
『なに、……!』
「…先に行ってる」
通り過ぎるときに頭を優しく撫で、先に教室を出ていった。
『ジャン…』
「僕達も行こうか」
『うん』
―――――
「ジャン、おまたせ」
「遅ぇぞ。何やってたんだよ」
「ジャンが早いんだよ」
「…今日は俺達だけか」
『いつもはいるのに…』
昼は屋上に人がいるのに今日は三人しかいない。そのせいでかなり静かだ。
「…つーか放課後補習って何だよ。課題忘れたわけじゃねぇってのに」
「そういう決まりだからね」
「ちょっと待て。そもそもお前が上手く誤魔化してたらバレてなかったんじゃねぇか?」
「最初は体調が悪いって言ったさ。けど、ここがそういうの厳しいってジャンも知ってるだろ」
「だからって―」
『…………』
「「あっ、」」
「悪い、そういうつもりじゃ…」
『ううん。何か、ごめんね…』
「A…」
何だか気を使ってもらってばかりで申し訳なくなってきた。
「A、こっち向け」
『何で、……むぐっ!?』
「ジャン、何やってるんだ!」
「いつまでもしけたツラしてんじゃねぇ!」
『…っ、だって…!』
「もういいって言ってんだろ。黙ってそれ食ってろ」
かなり強引だけど、ジャンが口に押し込んできたのはドーナツだった。
「…甘いの好きだろ? それ食って元気出せ」
『うん』
「だから先に行ってたんだ」
「あ?」
「Aにそれあげるのに先に行ったんだろ?」
『…そうなの?』
「ジャンはAのことよくわかってるね」
「…なっ、そんなんじゃねぇ!」
『ジャン』
「何だよ!」
『これ、好きなの。ありがとう』
「……おぅ///」
たくさん迷惑をかけてしまったけど、ジャンの優しさに触れて少し嬉しくなった。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
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フェン(プロフ) - 神で確定した貴方様は神です。 (2020年3月27日 16時) (
レス) id: c799376a9e (このIDを非表示/違反報告)
S,JSB,K(プロフ) - ののか*さん» では、コメントしてくださった貴方は女神ですね。評価していただきありがとうこざいます。 (2017年7月30日 18時) (レス) id: 31aebc4975 (このIDを非表示/違反報告)
ののか* - 貴方は神ですか？はい神ですね。評価しました！ (2017年7月30日 0時) (レス) id: b9713ec0a6 (このIDを非表示/違反報告)
S,JSB,K(プロフ) - みいさん» ありがとうございます。これからも見ていただけるように頑張ります! (2017年7月28日 16時) (レス) id: 31aebc4975 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - はじめまして、コメント失礼いたします。ジャンくんらしさがでていてとても好きです///応援しています。 (2017年7月28日 14時) (レス) id: bb236334e5 (このIDを非表示/違反報告)
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