♯12 天使とそばかす少女 ページ12
.
『おはよう、クリスタ。ユミル』
「おはよう、A」
「…何でそんなに頭がボサボサなんだよ。寝坊でもしたか?」
『ちが、これはジャンが…』
「私が直してあげる。A、ここに座って」
『ありがとう、クリスタ』
「Aっていつも髪の毛おろしてるよね」
『うん、そんなに長くないしさ』
「結んでみる?」
「だったらこれ使えよ」
そう言ってユミルは、髪留めを差し出した。
『これ、ユミルの…いいの?』
「今日一日貸してやるよ」
『ありがとう。じゃあ借りるね』
「はい、できたよ!」
『ありがとう。何か楽だねこれ』
「お、いいじゃねぇか」
「でしょ? ジャンもそう思わない?」
『え、…』
クリスタの視線の先を見ると、じっと此方を見てるジャンと目が合い、ドキッと心臓がはねる。
「A、の髪型可愛いよね」
「……まぁ、いいんじゃねぇか?」
「お前なぁ、もっと他にあんだろ」
「あー、似合ってるよ」
「せっかく可愛いのに。ねぇ、A」
『………』
「A?」
『…あっ、ごめん、何?』
「大丈夫?」
『ちょっとぼーっとしてただけだよ』
一瞬、目が合ったけど変に思われていないか。頭の中はそればっかりだった。
『ありがとうクリスタ。今日はこのままでいようかな』
「うん。その方がいいと思うよ!」
『うん、ユミルもありがとう』
「まぁ、今日だけな」
「あ、そうだ。今日の放課後にユミルと駅前のケーキ屋に行くんだけど、Aも行かない?」
『うーん、ケーキ屋には行くんだけど…』
「何か都合が悪いのか?」
『サシャに今日限定のケーキ買うって約束したんだ』
「目的地は同じなんだから一緒に行けばいいだろ」
『買ってすぐ届けたいから。だから、ごめんね』
「…おい、聞いてねぇぞ」
『えっ?』
「え、じゃねぇよ。今日は買い出しに付き合う約束だろ」
『…忘れてた』
「今からでも断って―『じゃあ、駅前のスーパーにしよっか』はぁ!?」
『だってその方がいいもの。いつものスーパーはちょっと遠いし』
「…ジャン、お前買い出しくらい一人で行けよな」
「…別に、お前に関係ねぇだろ」
『だって、ジャンったら見てるだけで全然買い物してないんだもん』
「だからって―『はい、決まり』おいっ!」
.
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
今日聴くといい進撃の巨人のオススメ曲
・「Rusty Honesty」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 71人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フェン(プロフ) - 神で確定した貴方様は神です。 (2020年3月27日 16時) (
レス) id: c799376a9e (このIDを非表示/違反報告)
S,JSB,K(プロフ) - ののか*さん» では、コメントしてくださった貴方は女神ですね。評価していただきありがとうこざいます。 (2017年7月30日 18時) (レス) id: 31aebc4975 (このIDを非表示/違反報告)
ののか* - 貴方は神ですか？はい神ですね。評価しました！ (2017年7月30日 0時) (レス) id: b9713ec0a6 (このIDを非表示/違反報告)
S,JSB,K(プロフ) - みいさん» ありがとうございます。これからも見ていただけるように頑張ります! (2017年7月28日 16時) (レス) id: 31aebc4975 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - はじめまして、コメント失礼いたします。ジャンくんらしさがでていてとても好きです///応援しています。 (2017年7月28日 14時) (レス) id: bb236334e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
