莉犬くんの妹は超絶美人！

なーくん落ち ページ32

Aサイド


なーくんは、なんとなく関わりにくかった。

大人っぽくて。なんか怖くて。

お兄ちゃんから

起こると怖い、組長だよ、って言われてたからさ。

近寄る気になれなくて。

でも、一度話したら優しくて面白い人だった。

はじめ怖いなんて思ってたことも忘れて

だんだん惹かれていったんだ。

なーくんは私をどう思っているんだろう？

最近はそれが気になりすぎて仕方がない。

だって、しょうがなくない？

好きな人に自分がどう思われてるかなんてみんな気になるでしょ？

私だって思うの！

なーくんの動画を見て思うんだよ。

優しいな、って。

大好きだよ！とか、付き合ってくれない？とか

言って。

そういう仕事してるからしょうがないんだろうけど、

やめて欲しいな、なんて思う。

彼女じゃないんだけどさ。


次の日、音楽を聴きながら学校にいく。イヤホン着けて！

もちろんなーくんの歌みた！

最近は「ロキ」とか「アイロ二」とかにはまってる。

たまにお兄ちゃんのも聴くんだけど、

優しいなーくんの方が好き。

『もう泣きつかれちゃったよ〜♪』

なーんて歌いながら登校する。

その時、不意に誰かにぶつかった

それはなーくんだった。

ぶつかった衝撃でイヤホンがとれて、そこから音楽が流れる。

さっきまで聞いてた、なーくんの歌みた。

なーくんは目を見開いてこっちを見る。

な「これって、、、、？」

私は慌てて

『なーくんの歌みた好きだから毎日きいてとうこうしてるの。』

といった。

なーくんの顔が笑顔になる。

私を抱き締めて、

な「Aちゃん、ありがとう！大好き！」

といってくるから、顔が赤くなるじゃないか。

『照れるんでやめてください。』

そう言うとなーくんははっとして私から手をぱっと離した。

真っ赤になって

な「ごめんね、でも今のはほんとだから。ね？」

と言う。

『私も、好き。』

なーくんはさらに顔を真っ赤にして、

お願いします、ってポツリといった。

私はうなずいた。

大好きな大好きななーくんと通じ会えた。

それが嬉しすぎてたまらない。

これからもずっと一緒にいようね！

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