若き星は光る 3試合目

ルーキーとは #2 ページ12

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2020年 ドラフト2位 長野県出身の22歳
バットコントロールに優れ、守備にも長けている




『牧秀悟…』


またとんでもないルーキーが来たもんだ
いや、あれは本当にルーキーなのだろうか…




牧「…？何か言いましたか？」



『んーん、気にせんで』


ルーキーってのは、もっと初々しくてそれでも踏ん張って…みたいなもんだと思ってた



彼からは緊張してる様子も見えないし、いかにもベテランの顔って感じ

実は秀悟の皮被ったチャモさんだったりせん？？




『秀悟は凄いなーって思っとっただけ』


一軍で使われるようになってからはストアのタオルやユニホームは売り切れらしいし、彼の人気はうなぎ登りだ




牧「そうですかね…、相手が対策するようになったらこんなに打てませんよ」



『まー、そんなもんやろ。でもチームは秀悟の力で助かっとるし、自信もってな！！』


数センチ上にある秀悟の頭をポンポンと撫でると、照れくさそうに目線を下げた








正直いえば、少し悔しい

自分の方が先に入団して、チームに貢献していたつもりだった


それなりに人気が出てきていたのも少しは自覚していた



なのに、後から出てきた選手にいとも簡単に追い越されてしまった


野球への向き合い方が分からない





『どうすればええんやろ、…』


思わずそう呟くと、聞こえていたのか秀悟は自身の頭を撫でていた俺の手首を掴んだ




『なっ、』



牧「自信なさそうな人に自信持て、なんて言われても説得力ないんですけど」


俺はただ、秀悟の真っ直ぐな瞳を見つめることしか出来なかった



すると、秀悟は手首から手を離して「はぁ…」とため息をついた。 呆れられてる…？？




牧「そんな顔しないでください。俺はただ、Aさんを尊敬しているって言いたいんです」



『秀悟が… 俺を？』


俺が目を見開くと、秀悟はこくりと縦に頷いた




牧「Aさんはバッティングだって守備だってもちろん凄いです。ですが、相手を元気づけたり親身に話を聞いたりする人間性がとても尊敬できます」


秀悟は俺の事をそんな風に思ってくれてたんだ…
少し嬉しくなって、口角が緩んだ




牧「だから、いつも通りのAさんでいてください」



『…！必ずまた追い越し返すから！！』







ただいま！！！

お久しぶりです。りあ。です(*´˘`*)♡


めっちゃ更新遅くなりました…… すみません



試合見に行って書きたくなりました！！！！

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