若き星は光る 2試合目

休息 #19 ページ4

ベイスターズは9月28日の阪神戦を終え、レギュラーシーズンの試合をやり遂げた。



『康晃さん、お疲れ様でした。』

試合を終えた後に僕は康晃さんの元に訪れた。
康晃さんはくるりと僕の方に体を向けると、パッと明るい笑顔を見せてくれた。



康「A！！お疲れ様！」

僕の名前を呼び、康晃さんは駆け寄って抱きついてきた。癒しだ、、


僕もそっと抱きしめ返すと、「えへへ、、」と笑う康晃さん。



『しっかり休んでくださいね？レギュラーシーズンの間は大変でしたし、、』

僕が心配しながら言うと、康晃さんは「分かってる！」と言った。



康「ちゃんと休んで、CSで抑えられるようにするから！」

笑って答えた康晃さんを見て、僕も安心出来た。


すると康晃さんは「お願いがあるんだけど、、」と話を切り出した。


『なんですか？』


康「俺、Aといるとめっちゃ落ち着くんだ。だから、俺の疲れを癒して欲しいな？」

可愛くお願いされた僕は『もちろん大丈夫です。』と言った。



康「やった！！ありがとう！！」


『癒すって、、膝枕とかですか？』

僕が聞くと、笑顔だった康晃さんは頬を真っ赤に染めた。



康「ひっ、、膝枕なんていいの！？」

声を少し荒らげながら言う康晃さんを見ながら、僕はソファに座って『いいですよ。』と言った。


僕が手招きすると、康晃さんは「じゃあ、お願いします、、」と言いながら来た。



『あまり柔らかくないんですが、、大丈夫ですか？』

僕の膝に頭を預けた康晃さんを覗き込んで言うと、「全然全然！！」と康晃さんは首を勢いよく振った。


康「Aは一緒にいて安心できるし、すごく頼りになるよ。」

そう呟いた康晃さんは僕の方に顔を向けた。



康「いつもありがとう。大好きだよ！」

ニコッと笑って言った康晃さんを見て、僕は少し顔が熱くなった。


『えっと、、康晃さんと一緒にいるの、すごく楽しいです。僕も好きですよ。』

目を逸らしながら言うと、「俺の事見てよ。」と康晃さんの方に顔を向けられた。


康「もしかして、俺といるのやだ？」

少しだけ悲しそうな表情の康晃さんに言われたことをすぐ否定した。


『違います！！ただ、恥ずかしくて、、』


康「うん。知ってたよ。」

康晃さんは笑って僕にそう言った。『もう！からかうのやめてください！』と僕は康晃さんに訴えた。


康「んー。やだ！！」

そう言って顔を背けた康晃さん。


可愛くてイタズラ好き。
彼はきっと、ハマの小悪魔だな。

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