36話 ページ49
翌日、平塚球場で二軍のヤクルト戦が行われた。僕は案の定出れないため、流れるように進む試合をベンチで見ていた。
初めて見る選手が多く、観察しているとある人物に目が止まった。
『あの人見た事ある、、』
あの人というのは、4番 指名打者でバッターボックスに向かう坂口智隆さんという人。
確かオリックスにいた気がする。テレビで見たのかな、、 なんて考えながら三塁飛でベンチに戻る坂口さんを見ていた。
『あっ、知野くんお疲れ様。』
たまたま前を通りかかった知野くんに声をかけた。裕季也と仲がいいみたいなので3人で話したことはあったが、2人で話すのは初めてだった。
知「お疲れ様です!」
ニコッと返してくれる知野くん。彼はとても話し上手で一緒にいて楽しい。
知「Aさんは二軍でプレーする事あるんですか?俺、Aさんのバッティング生で見たいです!」
ずいっと身を乗り出し聞いてくる知野くんをなだめて、『どうだろうね。』と笑って答えた。
そんな僕の曖昧な回答に知野くんは少しムッとするも、「じゃあ俺が頑張って一軍行きます!」と言った。
『分かった。待ってるよ、直人。』
僕がそう言って知野くんの頭をポンポンすると、知野くんは一気に顔をボッと赤くした。直人って呼んだから怒ったかな、、?
知「俺守備つかなきゃ!!失礼します!!」
早足で去った知野くんの背中を、僕は?を浮かべながら見つめていた。
知(名前呼びなんて聞いてないですよ、、!!)
楠「Aって天然タラシやね。」
秀「それはわかる。」
僕と知野くんの会話を聞いていた楠本さんと秀明が、口々にそう言った。
『いやいやいや!何言ってるんですか!?秀明も同意しないでよ!?』
僕が勢いよく首を横に振っても、2人が否定することは無かった。
それに僕が口をとんがらせていると、「「そういう所(だから/やから)!」」と同時に言われた。
・
・
そんな感じで話したり見たりしていると、試合はあっという間に終わった。8-4でベイスターズは勝利。
ハイタッチが終わった後、ベンチに戻ろうとするとヤクルト側から誰か歩いてくるのに気づいた。
あっ、あの人だ。
坂「ちょっとええ?そこのー」
と言いながら坂口さんは、僕のことを指さした。
坂口さんの方に駆け寄ると「俺は坂口智隆な。」と言われた。
『桃樋川Aです。何か御用でしょうか?』
僕がそう聞くと坂口さんは「あのなー?」と口を開いた。
移行のお知らせぇぇぇぇ!!!!!→←一生残る、一瞬のために。
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りあ。(プロフ) - にゃあさん» 返信遅くなってすみません!!にゃあさんありがとうございます!!! (2019年11月6日 13時) (レス) id: 29b03a1336 (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ - 応援します! (2019年10月22日 20時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
りあ。(プロフ) - れいさん» 私もです!!笑 来シーズンも康晃ジャンプを楽しみにしてます!!! (2019年10月22日 15時) (レス) id: 29b03a1336 (このIDを非表示/違反報告)
れい - いつも康晃ジャンプできるか楽しみにしながら試合見てます(笑) (2019年10月22日 13時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
りあ。(プロフ) - 近藤選手も翔さんもすごくいい選手ですよね!康晃ジャンプは勝ってても負けててもノリノリになれるので好きです!是非一緒にジャンプしちゃってください!笑 (2019年10月22日 10時) (レス) id: 29b03a1336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りあ。 | 作成日時:2019年8月22日 12時