27話 ページ37
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僕がロッカーに着いた時には、もうほとんどの人が帰っていて、筒香さんだけが残っていた。
『筒香さん、、すみませんっ、、』
筒「A、それは仕方の無いことだからしょうがない。」
涙を堪えながら言うと、筒香さんはポンポンと僕の頭に手を乗っけた。
筒「悔しいのは分かる。でもAはこんな事でへこたれてるのか?」
筒香さんは優しくも少し厳しい口調で言った。キャプテンなりに僕を励ましてくれているんだ。
『いいえ。必ず戻ってきます!』
俯いていた顔を思いっきりあげると、筒香さんは微笑んでいた。
筒「"俺ら"はAの帰り、待ってるからな。」
筒香さんはそう言ってロッカーを出ていった。
帰りの支度を進めていると、スマホからLINEの通知音がなった。アプリを開き確認すると、山田さんからだった。
哲人お疲れさん。腕大丈夫か?
Aお疲れ様です。1週間ほどで復帰します。
僕がそう返信すると、既読はつくもののしばらく返信が返ってこなかった。1度電源を落とし、また荷物をまとめていると通知音がなった。
哲人梅野も反省してるから許したって。大事な時期にごめんな。
きっと気を使った返信を考えてくれたんだろうな。
A大丈夫です。梅野さんにもよろしくお伝えください。
山田さんにラインを返し、ロッカーを出た。
電車に乗り、寮に帰ってくると神里さんが近づいてきた。
神「A。大丈夫か?」
『はい。また戻ってこれるように頑張りますから!』
本音でいうと、あまり大丈夫とは言えないが心配させる訳にはいかない。少し落ち込んでいた顔を明るくさせて答えた。
神「、、、無理はするなよ。」
神里さんは少しだけ悲しそうな顔をして言った。きっと笑顔を作ってるのバレてるんだろうな笑
『では。』と神里さんに言い、部屋へ向かった。
『はぁ〜〜っ、、、』
溜息をつきながらベットに飛び込んだ。
プロになるまでは怪我なんてそうそうしなかった。だからこそ、この辛さに耐えるのがきついのかもしれない。
でもここを乗り越えればきっと。また打てる。なるべく明るいことを考えながらベットに潜り込んだ。
明日からは二軍でリハビリ。頑張ろう。早く治してまた一軍に戻るんだ。活躍するんだ。
心に誓い、眠りについた。
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りあ。(プロフ) - にゃあさん» 返信遅くなってすみません!!にゃあさんありがとうございます!!! (2019年11月6日 13時) (レス) id: 29b03a1336 (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ - 応援します! (2019年10月22日 20時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
りあ。(プロフ) - れいさん» 私もです!!笑 来シーズンも康晃ジャンプを楽しみにしてます!!! (2019年10月22日 15時) (レス) id: 29b03a1336 (このIDを非表示/違反報告)
れい - いつも康晃ジャンプできるか楽しみにしながら試合見てます(笑) (2019年10月22日 13時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
りあ。(プロフ) - 近藤選手も翔さんもすごくいい選手ですよね!康晃ジャンプは勝ってても負けててもノリノリになれるので好きです!是非一緒にジャンプしちゃってください!笑 (2019年10月22日 10時) (レス) id: 29b03a1336 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りあ。 | 作成日時:2019年8月22日 12時