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輝く君。#13 続 ページ35







守備練習をし始めた選手達を見ていたが、私はAくんから目を離せなくなっていた。

彼の守備の華麗な身のこなし、技術に私は魅了されてしまったのだろう。Aくんをついつい目で追ってしまう。


茜「かっこいいね、、Aくん。」

私が思わずそう呟くと、沙耶は「でしょでしょ!!」と身を乗り出した。




練習が終わり、スタメンが発表された。Aくんはセカンド。名前が呼ばれた時、スタジアムは歓声に包まれた。


沙「やった!Aくんスタメン!いっぱい写真撮らないと!」


私と沙耶が座っているのは一塁側なので、ちょうどファースト、セカンド辺りが見やすい。ラッキー!


茜「そうだ!Aくんのタオル買わないと!」


沙「確かに!行こ!!」

荷物を持ち、私と沙耶はタオルを求め駆け足でストアへ向かった。






沙「何とか間に合ったねっ、、」


茜「ギリギリ、、セーフ、、、」

戻ってきたのは試合開始ギリギリ。お店が想像より混雑していて、購入にとても時間がかかってしまった。



試合が開始し、1回表はかみちゃが三者凡退に抑えた。


茜「むこうは、石川雅規、、だよね?」

沙「そー!打ち崩せるかな、、」


石川雅規は多彩な変化球を使いこなす、技巧派投手。かなり厄介な相手な気がする。

1回裏は先頭打者の神里くんがヒットを打ったものの、うまく繋がらず0点。




そこからはお互い抑えあって5回裏を迎えた。打者は私達が期待してやまないAくん。

1打席目は投ゴロだったけど、、ここら辺で1点欲しいところ、、


沙耶と肩を並べ、祈っているとAくんは低めの球を思いっきり振り上げた。
伸びていく打球を見つめながら、私達は思わず立ち上がった。


スタンドへ飛び込んだと同時に湧き上がる歓声。

ゾワゾワとした感覚が背中を駆け抜けた。きっと鳥肌だ。


沙耶と私はハイタッチして抱きついた。この瞬間を誰もが待っていた。周りの人とも歓喜を共有しながらAくんを見つめた。

彼が次の打者のかみちゃとハイタッチを交わし、ベンチに歩みを進めると、わちゃわちゃとした少し手荒い祝福を受けていた。


沙「あーー、、やばい。Aくん最高。」

そう言いながら沙耶もAくんを見つめていた。


茜「ホントだよ、、ユニホーム買おうかな。」

私が呟くと、沙耶は「あたしも同じこと考えてた!!」と言った。




もうあなただけしか見えません。









ナルミさん、ありがとうございました!

26話→←輝く君。#13



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りあ。(プロフ) - にゃあさん» 返信遅くなってすみません!!にゃあさんありがとうございます!!! (2019年11月6日 13時) (レス) id: 29b03a1336 (このIDを非表示/違反報告)
にゃあ - 応援します! (2019年10月22日 20時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
りあ。(プロフ) - れいさん» 私もです!!笑 来シーズンも康晃ジャンプを楽しみにしてます!!! (2019年10月22日 15時) (レス) id: 29b03a1336 (このIDを非表示/違反報告)
れい - いつも康晃ジャンプできるか楽しみにしながら試合見てます(笑) (2019年10月22日 13時) (レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
りあ。(プロフ) - 近藤選手も翔さんもすごくいい選手ですよね!康晃ジャンプは勝ってても負けててもノリノリになれるので好きです!是非一緒にジャンプしちゃってください!笑 (2019年10月22日 10時) (レス) id: 29b03a1336 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りあ。 | 作成日時:2019年8月22日 12時

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