今日:12 hit、昨日:0 hit、合計:2,905 hit
小｜中｜大
9話 ページ9
結斗は私をまっすぐ見て言った。
「涙は花を咲かせるために流すんだ」
私の目から溢れた涙が頬を伝わっていく。
結斗の次の言葉を待つ。
「今、お前の流した涙で紫色の花が咲いた。
その紫色の花はとても綺麗だ。
だってお前が一生懸命頑張った証拠だから。
でも。それじゃダメだ。
紫色はどこか悲しく感じてしまう。
そんな花は咲かせるな」
私は結斗の胸の中で声をあげて泣いた。
結斗は優しく私の頭を撫でてくれた。
その手はとても暖かい。
1度溢れてしまった涙はそう簡単には止まらなかった。
泣くなんて柄じゃない。
でも、これでいいと思った。
結斗がいてくれるなら。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：華澤(はなたく) | 作者ホームページ：https://twitter.com/taki1224hana
作成日時：2017年4月29日 16時
