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ころんside







次の日、お母さんは僕に、


「さとみくん、昨日引っ越しちゃったんだって。」


と言った。





僕は不思議だった。


なぜなら、今日、さとみくんのお母さんを見かけたのだから。





僕は、


「でもおばさんいたよ?」


と言ってみた。



すると、お母さんは、動揺もせずに、


「お父さんと、さとみくんだけ行っちゃったの。さとみくんのお母さんは、どうしてもやりたい仕事があったから、残ったんだって。」


といった。



僕は、それで納得してしまった。






あれから、僕は泣かなくなった。


さとみくんをいつも守ってきたのは自分だと思っていたのに、結局は何も守れなかったのだと。



さとみくんは死んでしまったのだと。



それに気づいたのは小学校三年生ぐらいの時のこと。




それを受け止めたくなくて、


友達をいっぱい作って、


陽キャになって、


「すとぷり」に入って。







僕って、









最低。

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作成日時:2020年9月16日 17時

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