転生しました ページ14
青桃
年齢操作あり
ころんくん→こ「」
莉犬くん→莉「」
クラスメイト→ク「」
先生→先「」
わからない→?「」
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ころんside
こ「皆おはよー!」
ク「ころんくんおはよー」
中学一年生。
入学式の日に満開だった桜はもう散っている。
もう緑の葉っぱばっかり。
何か面白いこと起きないかなぁ……
何て思っていたら先生が入ってきて、皆がバタバタ席に付きだした。
先「それでは______」
ク「起立、気を付け、例。」
全「さようならー。」
莉「ころちゃーん!みんな待ってるよー!」
こ「ごめん!今日先生に呼ばれてるんよね、だから先帰っといて―」
莉「おっけー気を付けてね〜ばいばーい」
こ「うん!ばいばーい!」
こ「あ、はーいさようならー」
先「じゃあな。」
***
帰り道。
僕は寂しげな、そしてあまり人もいない道を、一人でとぼとぼ歩いていた。
こ「わ、空、綺麗……」
ふと、空を見上げると、空は紫とオレンジのグラデーションになっていた。
なーくんとジェルくんの色だなぁ
なんて思いながら、ぼーっと歩いていた。
?「!、ころん!」
不意に、聞き覚えのあるような無いような、それでも、落ち着く声が後ろからした。
反射的に振り返る。
そこには自分の同じ制服の人が立っていた。
?「やっぱ、ころんだ……」
そう呟いた彼の髪はピンク色でぼさぼさ。
顔はイケメン、整っている。
その声は僕みたいなガサガサ声とは違う綺麗な声をしていた。
制服に緩く結ばれたネクタイはピンク色。
うちの学校はネクタイでは決められていないから、学年は分からない。
彼を見てどのくらい時間がたっただろうか。
僕は、すっかり見とれてしまった。
男に見とれるというのも変な話だが、その子は男の子なのだが、何か女の子っぽい可愛らしさもある。
というかなり表現しにくい容姿なのだ。
一言でいえば、格好いい、可愛い、イケメンぐらいだろうか。
こ「さとみく……?」
自分でも想像もしていなかった名前に、口を塞ぐ。
多分、今の自分の顔は真っ赤になっているだろう。
?「ころ……覚えて……ってか、分かんの?」
こ「何となく……?」
そう、僕が思うに、彼は紛れもないさとみくんなのだ。
何で、知らない人なのに……
気が付けば、頬には久しぶりの涙が伝っていた。
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作成日時:2020年9月16日 17時