先取り屋

22、復讐 ページ23

蓮side

正俊の話を聞き終わると一気に力がなくなった

「そんな……蘭と須野が？

李基も関わってるのか？」

いや、まさか…

あいつはそんなことはしないいいやつだ

「李基は違うクラスだったんだがこの話は知ってると思う

因みに俺も違うクラスだった」

少し安心したがすぐに不安が訪れた

「最後に出てきた女子と男子ってさ…

華衣と浩か？」

恐る恐る聞いてみると静かに頷いた

「あぁ…だから時雨は元クラスメイトに復讐するつもりなんだよ

お前の妹…危ないぞ？」

？？なんで俺の妹だけ？

「須野も危ないんだろう？」

聞くと表情が強ばった

「これは、俺の憶測なんだが…須野は時雨の手伝いをしているのかもしれない」

須野が？

昔の彼女はとても明るくて優しかったと聞いていた

今じゃ考えられないが…

これがあったからひねくれてて自己中になったのか

「まぁ、この話はまた後にしよう

お腹減ってないか？」

そういえば…話に夢中で気付かなかったがもう、二時間も経っていた

「今夜、誰もいないからさ

一緒に食べないか？

一人の夕飯は寂しいんだ」

そんな誘いを受けて了承した

その気持ちが分かるから

一応、蘭にメールを送る

「悪いな…」

「いいんだよ…話してくれたお礼だ！」

そう言いながら夕飯を食べ始めた

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