慰め ページ15
．
今日は俺が大学、琴音がバイトの日。
時間的に琴音の方が早く帰ってるはずやから、はよ帰って飯作らな。
ガチャ
晃「ただいまー……ってなんでこんな暗いねん。琴音帰ってきてないか？」
不思議に思いながらもリビングまで行き、電気を付けた。
パチッ
晃「うわっびっくりしたー！ なんや帰ってきとったんか。電気も付けんとなにしてんの？」
そう声をかけてもこっちに背中を向けたままピクリとも動かへん。
しゃーないから俺も琴音の隣に座った。
晃「なぁどうした…ん……」
「ｸﾞｽｯ…ﾋｯｸ…」(ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
晃「ななななんで泣いてんねん！ あれか？ 俺が帰ってくんの遅かったから！？」
「ち、がう……今日、ぜん、ぜんうまく、い、いかな、くて」
琴音曰く、今日バイトでミスを連発してしまい、店に迷惑をかけてしまったらしい。
晃「そうか、それは大変やったな。おし！ 俺がぎゅうってしたる！ こいっ！」(ﾊﾞｯ!
「ｸﾞｽｯ 晃一ーーー！！！！！！」(ｶﾞﾊﾞｯ
晃「ぐえっ！ …大丈夫やで琴音、失敗は誰にでもあるからな。明日失敗した分取り返せばええねん。」
「うん…」
晃「気にすんなっていうのは無理やと思う。やから俺んところ来てや。またこうやってやったるから。」
「うえええええん晃一のそういうところめっちゃ好きぃぃぃぃ絶対行くからぁぁぁぁぁ！！！！」
晃「ｱﾋｬﾋｬﾋｬ！ 赤ちゃんみたいな泣き方やな〜！」
マンション中に響き渡ったらしい。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ベーコン | 作成日時：2020年6月11日 0時
